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March 10, 2007

ユニクロが次々に他社で実績のある幹部を招聘

 3月10日の日経新聞にユニクロが、三陽商会で若くしてバーバリーブラックレーベルの責任者を務め成功に導いたとされる鶴博幸氏(36)を常務執行役員に迎え入れるという人事関連の記事が掲載されていました。

 ファーストリテイリングは、2010年グループ年商1兆円戦略に向けて、「経営者は育てられません。創業者募集」といった募集広告を出して話題を呼びましたが、このほか、ザラジャパンでマーケティングディレクターから代表まで務めた門田剛氏(46)の執行役員就任など、業界で名だたるブランドの成長をリードまたは参画された方々が続々とユニクロに加わっている模様です。

 ファッション関係の人材紹介を専門にお仕事にされている方の話を聞くと、大手アパレルでそれなりに実績を上げた方が次のステップアップをしようと転職を考える時、希望の年収アップを考えると外資系企業かユニクロくらいしか条件が合わない、という話がよくでます。そして、外資系はある程度の語学力を求められるため、結局はユニクロくらいしか薦められないとなるわけです。

 ユニクロの勢い、すごさを感じる一方、ちょっと寂しい話ですね。このままでは、業界の優秀な人材のユニクロへの一極集中が続く可能性が高いというわけです。

 一方、優秀な人材ばかりを集めてもうまく歯車が合わなければ、各球団の4番バッターばかり集めた巨人軍のようにもなりかねません。

 また、どちらかというと、マーケティングに強い方の招聘が目立ちますが、商品開発に強い方の強化バランス地位向上も大事ですね。

 ユニクロの商品は店頭でよく拝見しますが、ボトムス、服飾雑貨(バッグあたり)、下着、アンダーウエアあたりは商品的にものすごく改善をされた、キラりと光るものを感じますが、他の商品群の進化はまだまだ改善の余地大いにありだと思います。
 
 来年、ZARA、H&Mによる欧州ファッションSPAブームを迎える前にユニクロの更なる進化を期待しています。

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Comments

いくら4番バッターを集めてもうまくいかない、その通りです。
組織能力(ケイパビリティ)は、売り買いできません。経営資源があってもうまくいかないこともあります。柳井さんのビジョンが、あまり見えません。1兆円企業と言ってもM&Aの寄せ集めにしか過ぎない、ダイエーの中内さんに似ているような気がします。ナショスタとかどこいったでしょうか。

Posted by: 商社マン | March 13, 2007 09:56 AM

商社マンさん

コメントありがとうございます。

そうですね、これから、柳井会長のリーダーシップや組織能力の精度が問われることになりそうですね。

また、大事な人財やブランドという資源を使い捨てでも困りますからね。

今後の動向に注目です。

これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | March 18, 2007 08:13 AM

いつも拝見し、勉強させていただいております。

4~5年前の話ですが、私の会社の先輩が弊社を退職後、FR社に入社されました。非常に能力のある方で、入社後すぐに大活躍されて部長までトントン拍子で出世されましたが、結局退職してしまいました。
退職された理由を社内の人づてで聞いた所によると、、、
【どれだけ上に登っても、その上に柳井さんの存在があり、結局彼の意向による数字・責任が大きくなって自分に圧し掛かっていくだけという感覚に陥った】というのです。(本人に直接聞いたわけではありませんので本当のところはもっと複雑・繊細なものだと思われますが・・・)

Takaさんのブログを拝見すると、柳井さんは幹部を外部から迎え入れる格好でFR社経営陣の強化を図る意向が読み取れます。ブラックレーベルの鶴さんの評判は、業界にいればもちろん存じ上げております。しかし“生え抜き”は上記の理由で会社を去っていきます。現場にいた人材が会社を愛し、商品を考えた末、サクセスストーリーを携え経営権の一部を握る事で、それを見た現場の人たちが夢を見て、士気が上がり、組織が活性化していくのでは・・・と僕は考えます。このままでは経営と現場の温度差がますます開いていくのは明らかではないでしょうか?
外資ファストファッションSPA企業の台頭を目前とし、「会社ならM&A、人材ならヘッドハンティング」といったFR社の近代MBA的発想・効率的な成長戦略をとるのも非常に理解はできますが・・・。
泥臭い現場主義がモットーの僕の考え方はやはり時代遅れ・甘チャンなのでしょうか?

結局のところ、アパレル業界でリーダーシップを発揮し、自分の思い通りの商品提供をしていきたいという方々には、もはや”創業者”になることでしかその野望は達成されないのかなぁと痛感する今日この頃です。

Posted by: KEN | April 06, 2007 04:03 PM

KENさん

コメントありがとうございます。

創業経営者の会社は大なり小なりどこでもそんなところあるかもしれませんね。

挿げ替えは話が早いかもしれませんが、会社に何が蓄積されるか?も大事だと思います。

今、人材難になってようやく、「即戦力の使い捨て」から、「人財育成」が認識され始めています。

「現場の力の積み上げ」が何より強いこともわかっているはず。

少しづつですが、時代も変わってくるような予感がします。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | April 07, 2007 09:47 PM

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