新宿高島屋改装の目玉のひとつは婦人・紳士同一フロア
日経ネット他、各紙インターネットニュースに、130億円を投じて19日にようやく改装オープンした新宿高島屋に関する記事が掲載されています。
改装工事中は、伊勢丹のように段階的にではなく、一気にやったため、ずいぶんと不便でしたが、記事によると新宿一番店である伊勢丹に対抗しての社運をかけての改装に相応しく、団塊世代および団塊ジュニア世代をターゲットに、いろいろなチャレンジがなされている模様です。
中でも、横長の館の形状を活かしての、婦人・紳士が同一フロアーで買い物ができる工夫に注目です。
昔から百貨店にしても、ファッションビルにしても、ファッション専門店にしても、婦人と紳士の売場は階層が違っているのが常識でした。
まあ、9兆円のアパレル小売市場の中で婦人服は紳士服の倍のマーケット規模がありますから、まずは2階から婦人フロアを固めて後付的に上の方に紳士売場をつけ足すという男性にとっては屈辱的?な売場は世の中にたくさんあることをご不満に思っていらっしゃる男性もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
今回の高島屋新宿店にしても、新宿マイシティ改めルミネエストにしても女性と男性が一緒に買い物ができる売場の提案(アルタやJRの車中から見えるエスとの館に大きく貼られた若い男女のカップルの天幕はそれを示唆していることは間違いありません)、はこれからようやく、増えてゆくと思われます。
2000年過ぎくらいから、アメリカのマーケットリサーチに限界を感じた私は、ロンドンを集中的に回り始めましたが、ロンドン郊外で当時ヨーロッパ最大のSCであったBlueWaterSCに行った時にとても、新鮮だったのは、レディースラインとメンズラインが同一売場に左右対象に同等に展開されているショップが多かったことでした。
当時、アメリカでもそんな売場はバナリパとアバクロくらいだったでしょうが、ロンドンでは、TOPSHOPとTOPMEN、DOROTHY PERKINSとBURTON(トップショップと同じアルカディアグループのお姉さん、お兄さん版です)をはじめ、多くのSPA系アパレルショップ、セレクトショップが、入り口は一緒で、左右にレディスコーナー・メンズコーナーが壁で仕切られて別れ、真ん中あたりで「再会」できるスペースが演出されていて、レジ横の試着室前には、相手が待っている間にゆったり座れるソファーがあったりなんかして、一番奥にあるレジは共通というような構造の売場を作っていました。
男女が同じ売場でそれぞれのペースで商品を見て、時には、これどぉかしら、なんて意見を聞き合って、最後は一緒に精算するなって売場、素敵だな、なんて思ったものです。
それに近い売場、日本だったら、UAのGLR(グリーンレーベル)くらいかな、最近は、コムサイズム(これはまだメンズが虐げられてますね)や郊外SCのポイントのグローバルワークのような、ファミリー業態には見受けられるようになりましたが、今後、都心部でも、男女が一緒に楽しめる次世代型のファッション売場の提案として、増えてきそうな気がしますね。
そんな想像をしているだけで、売場から一緒に楽しく服を選びあうカップルの会話が聞こえて来ませんか?
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