米リミテッドブランズがエクスプレス業態の株式67%を売却へ
海外のネットニュースや5月17日の繊研新聞などによると、1990年代半ば、GAPにその地位を奪われるまで世界最大のファッションSPAで、現在でも世界第3位であるリミテッドブランズは、同グループのアパレル事業のうち、EXPRESS(エクスプレス;631店舗、$=120円換算、日本円で年商約2000億円)の株式の67%を投資会社のGOLDEN GATE CAPITALに5億4800万ドル(日本円換算;約658億円)で売却すると発表したとのことです。
以前もWWDの記事を受けて同社のアパレル事業売却の噂、ランジェリー、ヘルス&ケア事業へのフォーカスをエントリーしましたが、実行に移し始めたようです。
なお、同社は、しばらく残りの33%の株式は所有し、エクスプレスの本社も事業執行体制もしばらくはオハイオ州コロンバスのままで運営されるようです。
今後、LIMITED STORE(253店舗年商日本円換算約590億円)の売却の検討もしている模様ですね。
もともとアパレルのLIMITED STOREから立ち上げた同社も、2001年にLane Bryant、2002年にLernerN.Yを売却し、遡れば、90年代後半にAbercrombie&Fitch(アバクロ)やジュニア向けのLimited Too(現在はTweenに改名)を分社株式公開し、独り立ちを見届けながら手を引いて行き、手にした資金で、次なる事業(ランジェリー、ヘルス&ケア事業)に投資している経緯があります。
エクスプレスは同グループの中で、顧客ターゲットとMD特性から言って、もっともH&Mの米国急拡大の影響を受けてるのではないかな、と思っていました。
リミテッドブランズのレス・ウェックスナー会長、引き際といい、事業転換の手順といい、世界のファッションビジネスのリーダーたるものを感じます。
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