イオンが「しまむら」対策実験中?
6月6日の繊研新聞に、イオンが小商圏向けの実用衣料専門店チェーンの実験を行っている、との記事が掲載されていました。
IFQ(アイエフキュー)という店名の店がそれで、昨年秋イオンタウン磐田内に1号店(390坪)、今春イオン徳川明倫SC内に2号店(300坪)を開設したとのことです。
30~45歳の女性をターゲットに、婦人カットソー(780円~1780円)、ドレスシャツ870円~1870円)、肌着、布団などの商品構成で、メーカー商品の集荷型。
イオン側は、当然、表明はしていませんが、売り場坪数、ターゲット、品揃え、価格帯とも、「ファッションセンターしまむら」をベンチマークしていることは間違いなさそうです。記事からはわかりませんが、同客層向けの従来のメーカー品主体のアイテム別平場を「しまむら」風にくくったというところでしょうか。
量販店の衣料売り場の売り上げが、もう何年間にも渡って確実にユニクロとしまむらあたりに持っていかれていることは、各社の毎年の衣料売上高の推移が示している通りで、特に量販店(GMS)NO1のイオンは、ライバル意識が強いと見えて、同社の自社製品開発を見ていると、うちが負けるはずがない、とばかり、ユニクロが仕掛けてきた商品にあえて真っ向から挑んだりするケースがよく見受けられました。
ユニクロにしても、しまむらにしても、さすがのイオンでも、同じことを「真似て」勝てる相手ではないと思われますが、イオンさんほどの総合力・体力があれば、一度、彼らと同じことをやってみたらどんなことが起こるのか、生活者はどんな反応を示すのか、何ができて、何ができないのか、試してみることも、中長期戦略的には、無駄なことではないと思いますし、もっとも多い客層の一部を、これ以上、モールの外に逃す手もありません。
しばらく実験をつづけて、同社の顧客が本当に期待する衣料売り場が実現することを楽しみにすろことにしましょう。
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