ユニクロのジーンズの進化に感心
今週は、ちょっと時間ができたので、5月にオープンしたユニクロ東日本最大店舗、世田谷千歳台店(900坪)を覗いてきました。千歳船橋駅から離れた車のビュンビュン走る環八沿いの立地で、無料シャトルバスが22日で終わりとのことだったので、慌てて行ったのですが、アクセスから考えると、今回が最初で最後になるかもしれません。
1層900坪、天井高といい、圧巻で、16台のレジ、日本ではこれほど大きいファッションストアを見たのは記憶にありません。全体的な印象は、とても見やすくて悪くないのですが、やはり、坪数が広い割りには、フルラインといっても絶対的な品番数が少ないので、無理して引き伸ばしている箇所をいくつか感じてしまいました。
翌日ちょうど、大阪出張で、大阪心斎橋筋の店も拝見して比べてみると、同じ大型店といっても、多層階で階層あたりの坪数が千歳台にくらべて小さい心斎橋店の方がむしろ、バランスがよく、VMDもキレがあって魅力的で、品番あたり陳列数の少ないけれども、商品の豊富感も感じた、ってのが正直なところです。坪当たりあるいは、什器あたりの品番数設計とメリハリって、大切だなとあらためて思いました。
また、アメリカのLIMITED、OLD NAVY、EXPRESS MEN(旧ストラクチャー)を思わせる見せ方が何箇所かあり、店作りにあたって、入念にアメリカ視察もされたのだな、と思いながら店内をゆっくり歩いていました。
千歳台店を見ていて、一番印象に残ったのは、ジーンズコーナーでした。
縫製は中国でも、世界に冠たる岡山のデニム素材を使うなど、毎年ユニクロのジーンズがよくなっているのは感じていましたが、今年は特に、2大ナショナルブランドジーンズメーカーE社、L社を渡り歩き、素材と後加工にこだわり続けた日本のジーンズ作りのプロ、H氏が力を入れてプロデュースしているというだけあって3990円でこのクオリティ、バリエーションは、とても価値があると思いました。ひょっとして、ナショナルブランドのボリューム価格帯8000円台の商品くらいの価値は十分あるんじゃないかなぁと感心。
ちょっと、おちおちしていると、ジーンズ2大ナショナルブランド神話は崩れるかもしれませんよ。
強いて注文をつけるとすると、せっかくのすそのチェーンステッチや製品洗いのあたりが、通常のシングルステッチミシンのすそ上げサービスしかないので、台無しになってしまうところですかね。せめて大型店には、チェーンステッチの導入と補正も検討されてはいかがなものでしょう。
単品ベースでは確実に進化をされているところはさすがユニクロさん。こんな文字通りカテゴリーキラーとしての努力、役割が、生活者の目を肥やし、ブランドにあぐらをかいているメーカーを奮起させて、ますます生活者が豊かになるわけであって、今後とも更なる進化を続けて欲しい、と期待しています。
あと、ビジネス対応のアイテムも充実してきているので、UTに続いてUB(UNIQLO BIZ)の出店もマーケットニッチを捉えられるかもしれませんよ。
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