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July 26, 2007

三越、伊勢丹資本提携は誰のため?

 7月25日に百貨店業界4位の三越と5位の伊勢丹が経営統合を視野に入れた資本提携への交渉をスタートしたとのニュースが発表され、話題になっております。

 各メディアは、業界1位となるグループ誕生、業界の流通再編進む、4強時代へ、なんて報道をしていますが、TVのあるコメンテーターが「4強じゃなくて、4弱になるんじゃないの?」と言っていたのがとても印象的でした。


 百貨店業界全体の売上は90年代初頭から年々落ち(9兆円→6兆円)、その中で、統合によって、生活者のために、品揃えをよくすると言っても、現実は、規模を大きく見せ、仕入先に対するバイングパワー(購買力)、半強制力(発言力というよりも)を増して、利益率を高め、生き残ろうという発想ですからどうなることでしょうか。

 先のコメンテーターが言われていたように、「百貨店業界の中で競うんじゃなくて、(仕入先ににらみを利かせるためじゃなくて)、生活者のために、競争して切磋琢磨する相手は、外資系を含めたファッション専門店なんじゃないのかな」っていう意見に100%AGREEです。

 今回の動きに対して、業界で耳にした声をいくつかまとめてみます。

○再三投資ファンドによる買収にさらされていた三越のメンツを保ったままでの救済策

○業界は、完全に伊勢丹の天下に

○三越の過去の栄光にすがる人たちが一掃されるまで、統合といっても最低5年はかかるでしょう

などなど

 いずれにせよ、生活者最適に百貨店業界が再編されることを望みます。

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 関連エントリー-伊勢丹・東急百貨店の業務提携の方がすごい

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Comments

4弱。うなずける話ですね。

よくニュースで前年何%減とか報道されてますが、
百貨店はネット通販に相当売り上げを奪われていると思いますが
どうなんでしょうか?

Posted by: 松次郎 | July 27, 2007 06:17 PM

松次郎様

コメントありがとうございます。

そうですね、近年は通販の影響も小さくはないでしょうね。

ここ10年くらいのインパクトとしては、セレクトショップや、ユニクロなどのカテゴリーキラーなどファッションに特化した専門店に客数を奪われ、そういった専門店の影響でマーケットの商品の単価も自体も低下しているというのが大きいと思います。

ここに来て景気回復ということで高いものが売れる、と頑張ってらっしゃいますが、一過性に終わらないことをお祈りしますが、どうなんでしょうね。

では、これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | July 30, 2007 01:22 AM

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