ファッションビジネスの常識を逆回転させる?ストリートスナップの魅力
仕事の合間、大汗をかきながら事務所近く、原宿のファッションストアを覗いて来ました。
私の定点観測店舗である古着と新品を上手にミックスした人気の「ユーズドミックス業態」御三家、WE GO(ウィゴー)、古着屋本舗(スピンズ)、ハンジローでは、今日も、ものすごいボリュームの商品から自分にあった一品との出会いを楽しむヤング客層のパワーにいつものように元気をいただき、しばし暑さも吹き飛びました。
このうちWE GOの店頭で琴線に触れる雑誌を発見しましたのでちょっとご紹介したいと思います。
WE GO発行の月刊誌としての創刊号で、中身は同社の基幹店のある原宿と心斎橋を歩いていた一般ターゲット客層の着こなしを撮影しまくった、いわゆる「ストリートスナップ」で満載の冊子です。
この東西2つのファッションストリートでのスナップは、てっきりこの号のみの特集かと思いきや、店舗スタッフさんに聞くと、どうやら、この月刊誌は、毎月、原宿と心斎橋のストリートスナップというコンテンツに徹底特化した月刊誌とのことでした。
同社のウェッブストアでも販売されているようです。
街ゆくおしゃれさんのスタイリングを撮影する「ストリートスナップ」は、今に始まったことではなく、もちろん、日本が発祥でもないと思います。しかしながら、いつのまにかストリートスナップは、日本のファッション雑誌各誌の定番人気コンテンツと化しました。プロの編集員が書いたり、ファッション企業が流行を作り出そうと仕掛けてくる本編記事よりも、ストリートスナップコーナーを眺めている方がリアルで楽しいと思うのは、私だけでしょうか?
このWEGO MAGAZINEのストリートスナップを眺めていて、思ったこと。
ファッションビジネスの常識のひとつに、トレンドは、毎シーズン欧州コレクションをランウエイの最前列で、もてなされながら見た有力ファッション誌の記者が作り出すもの、ってのがあったと思います。
一方、今や、世界最速で、かつ世界でもっともリアルで面白いトレンドのひとつと言われ、海外のファッションバイヤーからもマジなビジネスモードで注目される東京ストリートファッション。生活者の自由気ままなミクスチャーファッションが逆に業界を振り回しているって構図もあるのではないかと思ったりします。
前者は業界発信、後者は生活者発信、トレンドの芽、パーツは実際同じところにあるのかもしれませんが、全く対極的な表現方法がなされている両者ってところでしょうか?
なるほど、日本人のストリートスナップ好きなところ・・・それこそが、業界仕掛け人の意図とは裏腹に、東京あるいは大阪のストリートから生活者起点のファッショントレンドを生み出し、増幅し、更に世界に向けて最速のトレンドとして発信し続けている象徴的なアウトプットかもしれない。
そんなことを思い浮かべていると、暑くても、またストリート定点観測に出かけるモチベーションが高まったような気がしました。
いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、こちらをクリックお願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第7位】→stay (07.08.15現在)
関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較
関連エントリー-ファッションはストリートから生まれる
| Permalink | 0
Comments
ストリートスナップ、おもしろいですよね。
ヤフオクでもやってましたよ。
http://topic.auctions.yahoo.co.jp/fashion/street_snap/
Posted by: fashion like | August 20, 2007 12:25 AM
fashion likeさん
コメントありがとうございます。
ストリートスナップのHPやブログは最近結構多いようですね。
サイト拝見しましたが、コメントが入れられるとこが面白いと思いました。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | August 21, 2007 01:12 PM
ブログ拝見させていただきました。
業界ニュースが濃縮されていてとても楽しいです。ありがとうございます。
私もストリートスナップにも今後チャレンジしていきたいと思います。
Posted by: positive-1 | August 29, 2007 12:37 PM
positive-1さん
コメントありがとうございます。
また寄ってくださいね。
よろしくお願いいたします。
Posted by: taka | August 29, 2007 09:05 PM
taka殿
お久しぶりです。
私のような地方の路面店スタッフはなかなかストリート定点観測は難しいです。
しかしながらこの仕事に就く前からずっと、普段は立ち読みで済ましている雑誌もストリートスナップ企画のときは必ず購入しています。
それほどストリートのリアルで自由な着こなしはランウェイにはない身近さと魅力があると思います。
ストリートからトレンドやアイディアが発信され、それがまたストリートに落とし込まれて、個人の自由な発想で昇華され、新たなトレンドを生んでいる
これが全てではないでしょうが、確実にストリートがファッションにおける重要なサイクルの一つを担っているということの象徴なのでしょうね。
発信者と受信者(消費者)が同じという構図は面白いなぁと思いました。
では、また。
Posted by: takmi | September 04, 2007 03:02 AM
takmiさん
等身大でリアルなコメントありがとうございます。
おっしゃるように発信者と受信者が同じ、それがこれからの新しいマーケットのキーワードのひとつだと思います。
そんなリアルに負けないように業界は切磋琢磨がますます必要ですね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | September 05, 2007 09:29 AM