ユニクロのファストリ、米バーニーズ買収を断念
ユニクロを展開するファーストリテイリングは、8月9日、米バーニーズの買収を辞退すると発表しました。
たまたま出先で観たテレビ東京の株式ニュースで知り、ホッとした気持ちと口惜しい気持ちが入り混じった思いがしました。
ファストリが3日に提示した9億5000万ドルに対し、ドバイの投資会社イスティスマール社が8日、買収提示額を9億ドルから9億4230万ドルに引き上げ、バーニーズニューヨークのオーナー、ジョーンズアパレル社の違約金支払を加味してもイスティスマール社が優位に立った後、ファストリも買収価格引き上げの打診を受けていたようですが、辞退したものです。同社はメディアに、更なる引き上げ(違約金を加味しても優位に立てる9億7000万ドル)は、同社の考えるバーニーズの価値を超えるもの、とコメントしている模様です。
2日前、ちょっと冷やかしながら、徹底抗戦を期待したエントリーをしました。辞退は冷静な判断と評価(発表前から断念すると見越した株価も終値前日比約10%アップ)されると思いますが、「やっぱりそうか」と残念な気持ちがしたものです。
今の日本のファッション流通において、ユニクロ(ファストリ)ほどアカデミックで優秀な人材が集まっている企業はそうないと思っています。
ファストリのバーニーズ買収提案のニュースを聞いた時、正直、心がワクワクして来ました。
米バーニーズの日本での知名度、ポジショニング、規模からすると、「日本企業」が手におえない大きさや難しさではないと思いました。相手が日本のアパレル企業が実績の極めて少ない「海外」(先進国)という点を除いては。
今回、ユニクロほどのエクセレントカンパニーが、これほど日本でもわかりやすい海外ファッション企業を買収して、コントロールする「ご縁」が無かったとすると、(国際的な投資という意味ではイスティスマール社の方が何枚も上手なんでしょうが・・・) ひょっとして、今後の日本のファッション企業が、M&Aも絡めたグローバルなオペレーションで国際的に活躍するチャンスは「夢」のまた「夢」なのではないか?少し無理してもチャレンジして欲しかったなと、大きな「夢」が遠のいたような思いがしたのが本音です。
残念ではありますが、同社の経営判断ですから、同社の次なるチャンス、更なる飛躍に期待したいと思います。
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