しまむらが田原屋(パシオス)へ資本参加
10月6日の日経新聞、繊研新聞に、しまむらが、「パシオス」の店舗名で関東を中心に116店舗を展開する田原屋の12.7%の発行済み株式を取得し、資本参加すると発表したことに関する記事が掲載されています。
田原屋は、今年3月期で売上高399億円、経常利益4億3800万円。年商規模は日本最大手級のしまむらと比べてしまうと、10分の1くらいですが、アパレル流通企業としては、そこそこ大きい方ですね。
しまむらとしては、同業に資本参加するのは初めてとのことです。
記事には、出店地域がほぼ同じで店舗運営も同じ、とありますが、そう、同じ主婦に低価格衣料を販売する大型店という点で地域地域では競合関係にあるな、と認識していました。
お客さんから見ると、近いものがあると思いますが、
パシオスは、しまむらに商品調達が劣る分をナショナルブランドのキャリー品などで補い、しまむらよりも比較的都心近くの商業施設にテナントとして入っているケースも少なくないので、首都圏の一般の人には、しまむらよりもパシオスの方がおなじみだったりするかもしれません。
その点、パシオスは、しまむらと同じ低価格を実現するにしても、低粗利率ながら、販売管理費率はしまむらほど合理化されておらず、高めなのでは?それがしまむらの経常利益率との違いに出ているのではないかなと思われます。
でも、薄利多売で商品が回転するので、回転差資金でキャッシュフローはそこそこ潤沢なのでは・・・ともお見受けします。
それゆえ、そこへ、しまむら式販売管理費コントロール手法を導入すれば、堅く利益が残せると考える経営者の方は賢明であるというのが、今回の提携に対する感想です。
藤原会長が社外取締役になり、ノウハウ供与を行う模様で、良品計画V字回復の事例が思い出されます。
おそらく、同時に同社の次世代対策にもなっているのではないでしょうか。
こうしてまた、業界にしまむら流ファッションビジネス改革の輪が広がる、というわけですね。
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