ワコールホールディングスがピーチジョンを完全子会社化へ
11月10日の日経新聞、繊研新聞に、ワコールHDがすでに49%の株式を取得して持分法適用子会社にしていたピーチジョン(PJ)の野口社長が保有する残りの51%の株式を、株式交換にて取得し、完全子会社化するとのことに関する記事が掲載されています。
これにより、ピーチジョンはワコールホールディングスの100%子会社、野口美佳社長は、ワコールHDの株式の4.55%を保有する第4位株主になるとのことです。野口社長が手にするワコールHDの株式価値は、9日の終値で87億円規模。野口社長含めPJの経営陣は引き続き続投するとのことです。
記事を読む限り、ピーチジョンのブランド価値含めたソフト面を高く評価しながら、生産、流通、販路開発といったハード面の主導権を完全に掌握し、グループのインフラと共有し、効率化をはかろうという目論見のようです。
この記事に先駆けて、11月5日の繊研新聞に、ピーチジョンが、伊勢丹本店に「ガールズ・フロム・グッド・ファミリー」という名のランジェリー&ルームアイテムのセレクトコーナー的なインショップで、出店することに関する記事が掲載されておりました。
カタログ通販とマルキューやルミネなどファッションビル中心だったPJもワコールのサポートでいよいよ百貨店進出か、と思っておりましたが、10日の日経の記事によると、百貨店のみならず、GMSへも出店する計画のようですね。
ワコールの傘下に入る前のPJの課題は、確かに品質とデリバリー体制だったと思いますが、完全子会社化で生活者満足のためのインフラ強化のスピードアップをはかるのはよいのですが、変におとなしくなったり、拡販し過ぎて陳腐化してしまうのももったいないブランドだと思います。
長く続いたワコール、トリンプの2大巨頭寡占の業界に、PJは、アパレルとランジェリーの垣根を崩す革新的で大胆な存在として一石を投じたと私は評価していました。
ちょうど今週、多くの方が、都内JR山手線などの中でPJのホリデーラインの車内広告を目にしたと思いますが、野口社長の気迫を感じる、とても素敵で魅力的なプロモーションではありませんか。
しかしながら、ワコールHDも今回の決算で、さきに取得したPJの株式評価損を計上した模様。投資を回収しなければならない焦りも、公開企業の宿命でありましょう。
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Comments
takaさま
あのPJがワコール? とまず思いました。
フツーのおばさんには無縁のブランドでしょうが、
拡大したかったのでしょうか。
Posted by: タッシー | November 12, 2007 09:10 PM
タッシーさん
いつもお世話様です。
そうですね、経営者にいろいろな考えがあると
思いますので。
これからもよろしくお願いいたします。
貴ブログ、応援クリックしておきました。
Posted by: taka | November 14, 2007 07:04 PM