中古ファッションマーケットの潜在性
11月27日の日経新聞に、衣料・ブランド雑貨・家電を中古品専門店やインターネット競売で「旬を逃さず安く買う」消費者が目立ってきた、との記事が掲載されており、興味深く読んでおりました。
本やCDについては、ブックオフなどの中古書チェーンが、すでに「生活のインフラ」となった感は誰もが認めるところですが、衣料の中古にはまだ懐疑的な方も多いと思います。
記事のインターネット調査結果を引用させていただくと(ヤフーバリューインサイトのインターネット調査、20-69歳の男女1000人からの回答)
中古品を月1回以上売買する人は19.2%(5人に1人)。また、中古品の売買を行う場合、その場所としては、中古書店の利用は60%に迫り、ネットオークションも55%を超えています。ここ一年に買った中古品では、22.8%が衣料品、ブランド雑貨を挙げています。
記事には、ブランド品を購入する場合、伊勢丹新宿店と向いの「コメ兵」を使い分ける生活者の事例が掲載されており、
シーズン中にできるだけ高値で売るために、飽きたらできるだけ早く手放す生活者→伊勢丹と比べて同じものが安く並んでいれば、コメ兵で買う生活者、という流通が成立していることにも触れられています。
そういえば、ラグタグも伊勢丹本店のすぐ近くにありましたし、銀座にも中古ブランド衣料店が何軒かあります。
従来のリサイクルショップをイメージすると、どうしても衣料は買う気がしないのですが、
「旬を逃さず」高く売り
「旬を逃さず」安く買う
という、ネットオークションのディマンドチェーンがリアル店舗の形で成り立てば可能性は少なくないのかなとも思います。
ところで私の休日の行動範囲の中に、トレジャーファクトリースタイルという店があります。
もともとは大型リサイクルショップであったようですが、ブランドを中心としたファッション衣料の中古品と欧米古着をミックスさせて、きれいな内装の中で販売していて、さほどみすぼらしくない印象を受け、私も、しばし宝物さがしに興じてしまいました。
この日経新聞の記事の翌日に、このストアを運営するトレジャーファクトリー社が東証マザーズの上場承認を受けたという記事を発見しました(上場予定12月26日)。
将来、中古ファッション衣料、雑貨も本やCDのような「リユースインフラ」が生まれ、生活者の賢い買いまわりを促進し、既存新品ファッションチェーンに影響を及ぼす日が来るのでしょうか。
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