新世代の経営者の発想
先日、ある知人のご紹介で、現在、近畿圏に6店舗のファッション専門店を経営する20代の社長さんとお話をする機会がありました。
話の中で、将来のビジネス拡大ビジョンを熱く語っていただいたのですが、とても感心したのは、現在、出店している地域でしっかりビジネスの足固めをしてから、満を持して東京に出ていきたいと言われたこと、そして、近畿圏、東京首都圏など売れる地域に集中して出店し、そこでやりつくしたい、話があるからと言ってあっちこっち地方に出るより、その方が効率がいいでしょう、というお話でした。
ファッションストアを多店舗化する際に、政令指定都市を中心に日本全国に出店、という展望を考える企業が今でも多いのが現状です。
しかしながら東京首都圏を中心に、近畿圏、名古屋圏の3つの商圏に日本の人口の半分以上が集中するのが現実。そういったビジネスチャンスが最も大きい地域に徹底的に集中出店するというポリシーを掲げている企業が意外と少ないのにいつも疑問を感じていましたので、とても共感しながら話を聞いていた次第です。
また、その後の展開の中で同氏は、やはり日本全国へ拡大というより、アジアを中心に外国の都市をいくつか挙げました。
「だって僕らがそのくらいになるころには日本にはそんなに売れるとこ、なくなるんちゃいますか?」
世界で二番目に大きいマーケット日本のファッション業界に長年いると、まずはいかに日本で拡大するかを考えるものです。
最近でこそ中国への出店、ビジネス拡大の機会をうかがう大手企業もありますが、それは日本での飽和感を実感した結果であって、立ち上げ、拡大途上のうちは考えもしなかったかもしれません。
日本の人口が減って行き、マーケットの成熟がハッキリしている今、ヨーロッパの企業がそうであったように、これからの新世代の経営者たちには、ビジネス立ち上げ時から「国境」の発想はないのではないか?これからはそんな固定概念のないボーダレスで自由な発想をし、それでいて現実的で浮わついていない経営者が次々に現れてくるのが楽しみだなぁ、と久々に清々しい気持ちになり帰路についたものでした。
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Comments
今の20代は、自然に国際的な感覚が身についている方がいらっしゃるのでしょうね。楽しみです。
しょせん人間は同じと思っても、私なんぞはやはりボーダーに身構えてしまいます。
Posted by: タッシー | December 14, 2007 09:36 AM
タッシーさん
いつもありがとうございます。
国際感覚というか、怖いものなしなのかもしれません。
私も欧米に憧れ、欧米のものを日本に紹介する職歴が長かったので、外に出て行くフットワークはよくても、こころの中に「ボーダー」はあったと思います。
いろいろ学ぶことが多いですね。
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Posted by: taka | December 14, 2007 05:25 PM