セシルマクビー、次の手も順調な滑り出し
12月1日の繊研新聞の1面、販売前線にマルキュー系ブランドの横綱、ジャパンイマジネーションのセシルマクビーの特集記事がありました。
90年のスタート、96年の渋谷マルキューでのブレイク以来、急な多店舗化をはからず、着実に既存店の効率を高めながら43店舗、200億円規模となったセシルマクビーが、今秋に入って行った2つのチャレンジに関して、同社幹部のインタビューをまじえながらまとめてあります。
ひとつは、銀座プランタンに出店した「セシルマクビーギンザ」、もうひとつは伊勢丹新宿とウエッブに限定した「セシルリンク」です。
もともとマルキューに象徴されるようにヤングブランドとして知名度を上げたセシルですが、市場飽和点に迫り、「入門ブランド」としてマス化の域に達しつつある同社が、危機感を感じて打った手が
OL向けの前者と、女子大生向けの後者なわけです。
OL向けの「セシルマクビーギンザ」は同じ品揃えで客単価が既存セシルの10,000円が13,000円となり、百貨店女子大生向けの「セシルリンク」の方は、一品単価を1.3-1.5倍とした特別企画商品でのチャレンジを行い、前者は、プランタンで、9月14日のオープン以来フロア1の売り上げをキープ、後者は、12日間で2050万円という順調な滑り出しの模様です。
ヤングブランドとは言え、さすが、知名度抜群の同ブランドは「セシルにも自分が着られるものがある」という新規顧客の評価を受けた、と手ごたえを感じているとのこと。
この、同じ品揃えで1.3倍の客単価、1.3倍の一品単価企画の狙いはさすがだな、と思いましたね。
今後は、ヤング向けを核に、OL向け、百貨店向けの3つの柱を育成してゆくとのこと。
これまで通り、ひとつひとつ手ごたえを確かめながら、ブランドを磨き上げてきた同社の今後の展開を楽しみにしています。
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