H&M、CSR(企業の社会的責任)関連ニュース他
2月25日の繊研新聞に、以前から物議をかもし出している、世界最大のファッションSPA業態、H&M(エッチアンドエム)のパリ、シャンゼリゼ出店に関する記事が掲載されていました。
記事によると、同社は、2010年に旗艦店出店(3層で計850坪)を予定していますが、一旦、パリ商業施設委員会が出店却下した後、フランス商業施設商業委員会が許可をした、といういきさつ。今度は、パリ市が、同地域がファッションリテイルだらけになって、景観を害することを懸念して、同プランに「待った」をかけ、これに対し、国務院が判断を下すのに、1年かかるとのことです。
保守的なグループは、ファストファションの雄の襲来に危機感を感じていらっしゃるようですが、H&Mの爆発的な客数動員に期待している地元の声もあるようです。
いやはや、ここまで来ると、社会問題ですね。
もうひとつ海外ニュースから、H&Mが動物愛護の視点から、オーストラリアのメリノウールを同社商品に採用しない、と決めたことに関する記事があります。
REUTER ; H&M stops using some wool on sheep welfare concern
このmulesing(ミュールシング)という処置は、知らなかったのですが、
に詳細があります。寄生虫繁殖防止のために、オーストラリアで伝統的に行われている羊を傷つける作業のようで、ちょっと、エグイので、詳しくはそちらをお読みください。
私も服は、天然素材へのこだわりが強い方ですが、考えさせられますね。
昨年は、日本でも、原料の出所を押さえきれない(ある意味仕入先任せ)ことなどが原因で、カシミヤの混率誤表示が問題になったりしましたが、大手を筆頭に、CSR(企業の社会的責任)の観点から、もっと踏み込んで配慮しなければならないことも多くなりそうだなぁと感じるニュースであります。
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