阪急メンズ館に関する記事いろいろ
阪急百貨店が梅田店に隣接する「ヘップ・ナビオ」を改装し、関西圏の方々が待ちわびた「阪急メンズ館」がいよいよ2月1日にオープンし、関連記事が、2月6日の日経MJ、繊研新聞に掲載されていました。
どんなフロア構成か、見どころは?などにご興味のあるファッション好きの方には、私も毎日チェックさせて頂いている、屈指のファッション系人気ブログElasticさんが初日のレポをブログにアップしているので、こちらをご覧いただくと、とてもわかりやすいですよ。
繊研新聞によると、お兄系ショップ「バッファロー・ボブス」がオープン初日20坪で480万円を売上、全館でルイヴィトンに次ぎ2位になったとのこと、すごいですね。
「バッファロー・ボブス」は、その原宿プロペラ通り店こそが、現在の「お兄系ファッション」ブームの源流と言っても過言ではないと思いますが、さすが本家の貫禄と言ったところでしょうか。
もともと、この系統のファッションは、関西圏が強いというのも納得がいきます。というか、お兄系もお姉系も大阪や神戸に根強くあったファッションの系統が東京マーケットで爆発し、全国区になったような気がしていますので、ちょっと「逆輸入的」な印象を感じたりもしています。
メンズ館というと、どうしても伊勢丹メンズ館と比較したくなりますね。先日、阪急は伊勢丹と提携関係を解消しましたが日経MJ記事によると、、
○今回のメンズ館構想は、伊勢丹とはもともと関係なかったこと
○阪急の方が規模は大きく(16,000㎡:伊勢丹9,900㎡)
○伊勢丹が完全にブランドの枠組みを取り去って「ブランドの個性をなくしすぎた」?のに対し、阪急は、ブランドの括りを多く温存している
とのことです。
さらに、いいことだな、と思ったのは、価格の話です。価格帯は伊勢丹の2-3割安程度とのことですが、
○高級品も導入したが、「最多価格帯」は従来の顧客を配慮して、そのままにした
というところでしょうか。
業界で、何か新しいことをしようとする時、「差別化」をしようとする時、どうしてもバイヤーさんたちは「いいもの」や「高いもの」を売ろうとして、そっちの方ばかりに力を入れ、結果、従来の顧客から見ると以前より「高いお店」を作ってしまいがちです。
業界の方に釈迦に説法ではありますが、同一アイテムの一点単価と客数は反比例することは、小売ビジネス、購買心理上の常識で、初年度は、単価アップで客数減をカバーするかもしれませんが、2年目以降客数離れが進み、苦戦する事例を世の中でたくさん見てきました。
てなわけで、プラスアルファーで「いいもの」を提案することはいいことだと思いますが、阪急メンズ館のように、最多価格帯(プライスポイント)は温存、で正解だと思います。
近々大阪出張の時、覗きに行ってこようと思います。
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Comments
はじめまして。
メンズファッションその他を中心に
時には真面目に、時には馬鹿馬鹿しく書いているブロガーです。
(後者の方が多かったりしますが…)
勝手ながら、こちらの記事内容を自分のブログに引用させて頂きました。
今後もファッション流通業界に関する、様々な興味深い内容に期待してます。
Posted by: minamimusashi | February 09, 2008 01:22 AM
minamimusashi様
コメント&トラバありがとうございました。
ブログの方拝見させていただきましたが、とても楽しいブログでしばし見入ってしまいました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | February 11, 2008 07:21 AM