ユナイテッドアローズが郊外SC向けの新業態を開発
2月1日の日経新聞、繊研新聞に、セレクトショップ最大手のユナイテッドアローズ(UA)が、準郊外、郊外大型SC向けに、現在、同社が取り扱う商品の裾値より2割低価格の新業態「COEN(コーエン)」を立ち上げるとの記事が掲載されています。
UAニュースリリースはこちら
新たな事業の開始に関するお知らせ
これらの記事によると、同社は、従来ハイエンドマーケット(クロームハーツ)、トレンドマーケット(UAなど)、ミッドトレンドマーケット(グリーンレーベルリラクシング)の広義のトレンドマーケットのみを対象としてきましたが、ファッションマーケットの成熟とともに、これらトレンドマーケットとヴォリュームマーケットの間に、感性の高い低価格マーケット、「ニュートレンドマーケット」が顕在化するとして、そこを狙う業態をオリジナルブランドで開発し、攻略しようというものです。このあたり、ニュースリリースの図表を見るとわかりやすいですよ。
この4月に運営子会社を設立し、1号店は今秋になる見込みとのことです。
これは、まさしく今秋日本進出を果たすH&Mや、拡大中のZARAが狙っているマーケットに他なりませんね。
このマーケットは、感性が高めの中間価格帯マーケットとして、既にローリーズファーム、グローバルワークを展開するポイントやアースミュージックアンドエコロジーのクロスカンパニーなどが開拓し、メンズでも、青山商事あたりが新業態で狙っているマーケットだと思います。
立地の客層にあった価格帯の実現とあわせて、感性勝負だと思いますので、ファッションマーケットの感性軸でいうところの「上から降りてくる」UAに勝ち目があるのは想像に難くありません。あとは、同社のビジネスベースに乗る坪効率がたたける立地にどれだけ出店できるかが勝負と見ました。
SC側もまちづくり三法改正後、準郊外の比較的いい立地のSCについては、今後どれだけ集客力があり、坪効率の高いテナントに入れ替えられるかが焦点になると思いますので、出店機会にはさほど困らないのではないかと思われます。
今後のファストファッションブームにあたって、日本のファッション企業がどうすべきかを業界内で議論することがありますが、少なくとも、私は2つあると思っています。
○相手の土俵に乗らず、自ら得意な土俵をつくり、その上で相撲を取る
○ファストファッションに刺激を受け、ファッションに目覚める生活者がその次に考えるニーズ、ウォンツに先回りした商品サービスを開拓する。
UAのチャレンジはそのあたりにも沿っているのではないかと思います。
どんな世界観、商品感性、クオリティを実現してくれるか楽しみですね。
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