モダナイズドとサイズ展開
3月14日の日経MJに、「永遠の定番」とも呼ばれる著名海外ブランドの定番アイテムを、オリジナルの良さを受け継ぎながら、今風の細身・短い着丈シルエットで仕上げる「モダナイズド」版が人気であることに関する記事が掲載されています。
記事の中では、ブルックスブラザースのブラックフリースライン(byトム・ブラウン)のボタンダウンシャツ、マッキントッシュのゴム引きコート、アルファーのM65、バラクータのG9などなど、私も昔一度は手にしたアイテムが紹介され、昔を懐かしく思いながら読んでいました。
これらの商品は、アメカジ、アウトドアブーム再燃の折、昔懐かしむ人、一方、クラシックアイテムが新鮮に感じる若い世代、世代を飛び越えて、人気を呼んでいるようです。
ところで、ここ数年は、メンズの服も全般的に細身シルエットが主流となり、着る服に困っている方も少なくないのではないでしょうか。
流行ですから、やはり、私も含め、多少なりともファッションマインドを持った多くの方が、体系の変化にかかわらず(笑)、細身を着たいと思うのですが、従来どおりのたとえばM/L 2サイズ展開のままで単にシルエットを細身にされてしまいますと困りもので、シーズンごとに自分にあったブランドを見つけなおす、なんてのも大変なものです。
先日、ある雑誌の企画で、この秋日本に進出をするH&Mの商品(上海で購入)と日本で販売されているSPA企業の商品をアパレルデザイン企画のプロたちが比較する品評会に立ち合わせていただく機会がありました。
結論から言うと、たとえ同じ定番的なアイテムであっても、日本の大手SPA企業は、(万人受けする)昔ながらのアメカジに影響を受けたシルエットデザインが多く、H&Mの商品は「型紙」が決定的に違う、軒並み今風のいわば「モダナイズド」シルエットであったことです。
そうすると、H&Mは着る客層を選ぶのか?・・・否。
彼らは最大7サイズと展開サイズが多いことでも有名です。つまり細身でもサイズ展開が豊富なため、着たいと思う顧客は、自分が着ることのできるサイズを見つけやすいというわけです。
こんな細身トレンドの時だからこそ、またサイズに対する企業の姿勢も問われるように思います。
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