八木通商がトゥモローランド傘下のセレクトショップチェーンを買収
3月21日の日経MJに、繊維専門商社の八木通商が、セレクトショップ大手、トゥモローランドから、同社傘下でセレクトショップ「エリオポール」などをチェーン展開するインターブリッジ社の発行済み株式の92.5%を取得し、子会社化したことに関する記事が掲載されています。
八木通商は、セレクトショップファンにおなじみの「モンクレール」、「マッキントッシュ」、「GTA」、「ヘンリーコットンズ」など、欧州ブランドを代理店として、育成しながら販売することで定評のある専門商社。
買収したインターブリッジは、20代後半から30代前半の女性を対象としたセレクトショップ、「エリオポール」などセレクトショップ20店舗(FC、アウトレット含む)を展開。また、地方個店への卸売も手がけているようです。
記事によると、1999年に業績不振からトゥモローランド傘下に入り、2001年には黒字化、04年には債務超過を脱し、07年は前年比2割増の20億円と堅調とのことで、再生が一段落したところのようです。インターブリッジは、八木通商の卸先でもあったわけですが、この経緯からすると、商社によくある救済型の買収というより、前向きな買収の形と受け取れそうです。
八木通商としては、もともと数店舗のブランド直営店は持っていたものの、インターブリッジの買収によって、同社が代理店を行う数多くのブランドの安定供給先が出来るだけでなく、リテイルビジネスを自ら本格的に行うことによって、よりリテイルマーケットに理解を深めれば、既存のセレクトショップ向け卸のビジネスにもプラスになることでしょう。
また、追記となりますが、3月24日の繊研新聞によると、八木通商は、インターブリッジの既存の卸売機能を活用して、代理店となっているブランドの地方個店へのきめ細かい卸売対応の強化にも大きく期待しているようです。
ファッション流通の中では、生活者からもっとも遠いところにいる企業のひとつである商社ですが、リテイルビジネスに参入し、より生活者に近づく取り組みは、今後も期待されるところだと思います。
いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第14位】↓down (08.3.22現在)
関連エントリー-八木通商の欧州アパレルファクトリーブランド支援政策
| Permalink | 0
Comments