しまむらが、客層に合わせて品揃えを2タイプに分類
3月26日の繊研新聞に、「ファッションセンターしまむら」を展開するしまむらが、従来、1000店舗を超える全店で統一だった品揃えを改め、店舗をヤングタイプ、ミセスタイプの2つに分類し、それぞれに対応した品揃えに2分する方針転換をしたことに関する記事が掲載されています。
これにより、店舗立地の客層のニーズに対応し、それぞれの店舗でのシェアを高めることが狙いとのことです。
「主婦の店」として全国のミセスに絶大の支持を受ける同社は、従来、
○気温の違いによる日本を南北に分けたての品揃えの差
○店舗の規模と販売力(販売効率)による商品投入量の差
はつけていたと認識しています。その上で、投入後の在庫調整は、商品コントローラーが物流とシステムインフラを利用し、店間移送と売価変更を駆使して、上手に行って来たわけですね。
これに対し、2000年以降、実用からファッションへ、ミセス向けに加え、ヤング・ティーンズに受け入れられる商品の充実を推し進めて来た同社。都心部立地への出店も相まって、店舗の客層の違いによる商品要望の違いが鮮明になって来たようで、今後の成長のために、全国統一MDを改め、まずは、ヤングが強くなった店舗と、従来通り、ミセスが強い店舗に2分し、初期品揃え、投入の精度を高めようという戦略のようです。
記事によると、この分類でいうところのヤング型店舗はすでに480-500店舗もあるそうですね。
チェーンストア理論の標準化を実践し、1000店舗を超えるまで、全国統一MDで成長してきたところもしまむらのすごさだと思いますが、今後、段階的に更に細かい客層分類を行ってマーケットのシェアを取りに来たら、いままでしまむらとは無関係と思っていた専門店も、うかうかしてはいられませんね。
先日、都心の駅ビルなどにも出店しているある成長中のSPA企業が、顧客が、ユニクロやしまむらと買い回り、実際、顧客を取られていることを認識して、商品戦略や価格戦略を見直しているという話を聞いて、現実を感じたものでした。
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