インナー専業メーカーのSPA(製造小売)化が進む
ここのところ、ランジェリー、ソックスといったインナー専業メーカーの直営店出店、SPA(製造小売)化のニュースが気になります。
まず、3月12日の繊研新聞にメーカーからレディースインナーSPAに転換する企業動向の記事が掲載されていました。
ブランド 名 07年期末店舗数 08年の出店予定
チュチュアンナ 直営店99店 FC36店 25店
エメフィール ソックコウベ 直営店130店 FC15店 20店以内
アリス(※) 直営店18店 8~9店
ロリアンミル 直営店28店 FC11店 30店前後
※メーカーのプレジャージーンが事業買収したもの
チュチュアンナ、エメフィール(ソックコウベ)はすでにそこそこ見かけますが、プレジャージーンは事業買収によって、ロリアンミルは卸売からの撤退、直営特化の転換によって参入したものです。
また、同3月12日の日経MJに、再建中の大手靴下メーカー、福助が百貨店・スーパーへの卸売依存体質から、軸足を直営店に移してゆくことに関連する記事が掲載されていました。
記事によると、同社は、駅ナカ、駅ビルなど中心に積極出店し、アウトレットも8店舗から10店舗に増やし、在庫処分のバランスもとってゆくとのこと。
ソックスについては、「靴下屋」を展開するタビオが先駆として好実績を上げているのはおなじみのところだと思います。
かつてアパレル小売チェーンでこういったインナーアイテムを含めて服飾雑貨のバイイングに携わった私としては、とても興味深いというか、いよいよか、という必然的な流れのように感じられます。
アパレルに比べて、客数と連動して、商品回転が速い、販売効率のよいアイテムにもかかわらず、専業メーカー寡占、高い仕入原価率(アパレルが45%-50%だったのに対し、60%)、シーズン(年間企画数)の少なさ、長いリードタイムの中で、小売、メーカーが古い体質の中で、薄利を稼いでおり、早晩、SPA化した方が儲かるアイテム群のひとつであると思っていました。
同様にアパレルに比べて、小スペースで成り立ち、単価は安いが効率がよく、ジャストインタイム(売れた分だけタイムリーに補充する)のロジスティックが威力を発揮しますので、安定的なキャッシュフローが大いに期待できますね。
いまのところ競合もアパレル業界ほどではないですし、コーディネートの一部としての役割も高まっていると思いますので、ベーシックと時流にあった感性の商品を上手く配合して提案すれば拡大が期待できますね。
これらの動向、楽しみに見守りたいと思います。
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