« 丸井とオンリーが資本提携、首都圏2プライススーツマーケットが熱くなる? | Main | 合同展示会はバイイングの原点 »

April 18, 2008

レナウンのJクルー事業撤退に思う

 今週の日経新聞、日経MJ、繊研新聞各紙に、レナウンが契約期限切れによりアメリカのJ.CREW(Jクルー)ブランド事業から撤退することに関する記事が掲載されていました。

 レナウンの業績からして、一連の赤字事業からの撤退は致し方ないと思いますが、Jクルーに関しては少々、感慨深いものがあります。

 レナウンが伊藤忠商事経由で92年にJクルーと日本における事業展開の契約を結んだ当時、Jクルーは、アメリカに出張する業界関係者にとっては、ある意味「憧れ」のひとつでありました。

 Jクルーはアメリカの主要SCに数多く店舗を出店していますが、カタログ通販で名高いブランド。

 日本の業界関係者は、そのカタログの美しさ、一品一品の写真撮りの上手さに魅了されて、参考にされた日本企業は数知れないと思います。

 アメリカ出張土産に、Jクルーの店舗に行き、カタログを持ち帰るのが楽しみだった方も少なくないのではないかと思います。

 GAP、バナナリパブリック、Jクルー、アバクロ・・・アメリカ出張に行った際は、サンプル購入や私服購入目的で必ず立ち寄ったものです。

 そんな矢先、日本でJクルーをレナウンが展開することになり、同社が得意な百貨店卸から展開すると聞いた時、ちょっと複雑な思いがしたのを覚えています。

 海外では一般生活者にダイレクトにコミュニケーションしているブランドが、日本に入って来ると、百貨店向けの「卸ビジネス」になってしまうんだなぁと。

 その後、時代も変わり、日本において、ブランドが生活者と直接コミュニケーションすることは、当たり前のこととなりました。

 レナウンのJクルーも現在では二十数店舗の直営店販売のみとなります。

 流通が合理化され、ブランドが直接生活者に向かい合うその過程において、本来のブランドの持ち味を活かせず、日本から去っていったブランドも数知れないと思います。

 Jクルーは今でもアメリカでは立派なSPAブランドですし、商社もアパレルも加害者ではありません。しかし、契約期限切れ後、Jクルーは他ブランドがそうしたようにジャパン社を設立して独自に事業をすることなく、日本から姿を消すことになります。 

 ビジネスにおいてタイミングってのは、とても重要なファクターだなぁと思います。 

 関連エントリー-アメリカマーケットリサーチ速報(その1) Jクルー復活に見る、質感に目覚めるアメリカマーケット

いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
blogrankings2 >>>人気blogランキング に参加しています。
【第7位】↓down (08.4.18現在)

 

| |

« 丸井とオンリーが資本提携、首都圏2プライススーツマーケットが熱くなる? | Main | 合同展示会はバイイングの原点 »

Comments

初めまして。
レナウンのJ CREW 撤退を初めて知りました。
残念ですね!約20年前に米国留学していた時にカタログを手にして以来のつきあいでした。
カタログのセンス…確かに。そう言われて初めて、なぜ自分がJ CREWに魅せられてきたのかに気付かされた気がします。

Posted by: やま | November 29, 2008 04:28 PM

やまさん

コメントありがとうございます。
アメリカでは調子いいようなので、将来、再上陸することも楽しみにしていましょう。

またよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | November 30, 2008 06:46 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference レナウンのJクルー事業撤退に思う:

« 丸井とオンリーが資本提携、首都圏2プライススーツマーケットが熱くなる? | Main | 合同展示会はバイイングの原点 »