百貨店レディスヤング売場の課題にキーワードは3割安の買いやすい価格?
4月30日の繊研新聞に、最近の大手アパレルメーカーの百貨店レディスヤング売場向けに対する取り組み事例に関する記事が掲載されています。
伊勢丹 x オンワード樫山 「ドーリーガール・バイ・アナスイ」(07秋~)
伊勢丹 x サンエーインター 「デビー・バイ・フリーズショップ」(08春~)
また、これに今回の記事では触れられていませんが、
伊勢丹 x ジャパンイマジネーション 「セシルリンク(セシルマクビー)」(08春~)
を加えて考えてみると・・・
いずれも伊勢丹との取り組みですが、最初はご存知「アナスイ」のセカンドライン、2番目は駅ビルでおなじみのLAセレブ系セレクトショップ「フリーズショップ」との切り口を変えた協業によるセレクト業態、3番目はマルキュー系大御所、セシルマクビーとのプレステージラインの開発になります(実験売場を経て好調ゆえ常設に)。
アナスイのセカンドラインはファーストラインの40%-60%安、
セシルのプレステージラインはセシルマクビーの3割高、百貨店ヤング売場の3割安だそうです。
すっかり駅ビル、ファッションビルにヤング客層をとられ苦戦と言われる百貨店レディスヤング売場ですが、
百貨店 ←3割高- 駅ビル ←3割高- ヤングファッションビル
というマーケットの価格構造に対する、知名度のあるブランドの名を借りてのチャレンジという共通点があるようです。
百貨店で、3割安と言えば、毎年1月、7月に行われるセールの初回値下価格と同等になりますね。
売場すべてをこれに切り替えてしまうと売上額に影響するリスクもありますし、既存の百貨店ブランドにいきなり、要求するのも酷というもの。
そこで、新業態開発ということで、駅ビルやヤングファッションビルを主戦場とするブランドにとの取り組みにより、即効的に客数を奪回せんとする作戦に出たという話。
これらの取り組みは、集客目的として、一部にとどまるのか、あるいは引き金になって、百貨店業界の価格政策全体を左右するのか。今後の動向に注目したいと思います。
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