ライトオンが立地別に柔軟MD
5月9日の繊研新聞に、ジーンズカジュアル専門チェーン大手、ライトオンが立地別に柔軟なMD(品揃え)で対応することに関する記事が掲載されていました。
NBジーンズの売上低迷、業界でシェアの高いユニクロの躍進が続き、厳しい業績の続くジーンズカジュアル業界各社。
同社は、これまで、全国474店舗ほぼ同一MDで対応して来て、マーケットのトレンドの変化によって、店舗ごとの業績のばらつきが出ていたのに対応し
・立地別客層が好むファッションテイスト
・売れる価格帯
・売れるサイズ構成
を組み合わせ、約20ものMDパターンを作って、全店に対応しようというもの。
これまで、しまむらやハニーズなど、ナショナルチェーンが全国統一MDを見直し、複数のMDパターンを作って対応し始めた事例をブログでもご紹介しましたが、これまでのきめ細かい対応はとても興味深いです。
もっとも、ここまで飽和といわれる国内マーケットでは、標準化をビジネスモデルとするチェーンストアと言えども、立地客層に合わせて品揃えに変化を持たす商品政策は必須要件となりつつあります。
ライトオンは、かつて、店舗によって違う商品回転を分析し、10以上の在庫積み込みパターンを編み出して、従来より少ない、必要十分在庫で売上を向上させた実績を持つ、業界では比較的IT投資が進み、ロジカルに考えることもできる企業のひとつと定評があります。
今年は、立地客層別に柔軟なMD対応、いわゆるモザイクマーチャンダイジングを十八番とするH&Mが日本進出しますが、これに対し、国内企業からもそんな技術をもったリテイラーが登場しないか、と同社のチャレンジの成果を見守りたいと思います。
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