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May 14, 2008

ロンドン・ハイストリートファッション・マーケットリサーチ

 5月13日の繊研新聞の1面にロンドンのファッションショッピングの中心地、ウエストエンド地区に乱立する世界の有力ファッションSPA(製造小売業)についてのレポート記事が掲載されています。

 オックスフォードストリートおよびそれと交差するリージェントストリート、ボンドストリートという大通り沿いによくもまあこれだけ世界のアパレルSPAが並んだものだと、記事中のショップ名入りの地図を見ながら感心しました。

 それもそのはず、記事によると、このエリアにある600の店舗に、年間2億人が訪れ(うち半数が観光客)、55億ポンド(1兆1千万円くらいでしょうか)のお金を落としてゆくそうです。
 
 このエリア(地下鉄で3駅分くらい)の記事中地図内の店舗数を数えてみたところ、

 H&M(スウェーデン)が4店舗
 ZARA(スペイン)が4店舗
 ユニクロ(日)が4店舗
 GAP(米)が3店舗
 NEXT(英)が3店舗
 フレンチコネクション(英)が3店舗

 もあります。こんな密集エリア、日本にはありませんよね。

 もちろん、英国のストリートファッションストア、トップショップとプライマークの超大型旗艦店もありますね。それぞれ1店舗づつですが、上記のSPA店舗の売上の一桁上の売上は軽く上げているくらい大きな店です。確か、トップショップは1店舗で年商200億円超だったと記憶していますが・・・

 この地区は、まさしく、世界最大のファッションSPA大戦が繰り広げられているところですね。

 タイトルの「ハイストリート」とは、「大通り」を意味し、大通りに面している大手ファッションチェーン店が提案するファッションを、英国では、ハイストリートファッション(=ファストファッション)と呼びます。

 私もロンドンにファッションマーケットリサーチに通っていたころは、必見のオックスフォードストリート。
 
 その中心地のオックスフォードサーカスというリージェントストリートとの交差点でのトップショップ、H&M、ZARAのガチンコ勝負に、伊勢丹メンズ館が参考にした?と言われる百貨店セルフリッジをよく定点観測したものです。

 ロンドンにマーケットリサーチに行かれた方はよくご存知のように、ロンドン中心地は、このほかに、

 ・コベントガーデン
 ・カーナビーストリート
 ・カムデン(古着とヤングカジュアルストア多数)
 ・ナイツブリッジ(ハロッズのあたり)

 あたりをおさえておけば、地下鉄を利用して、余裕で1日で周れるマーケットリサーチコースになります。もう一日ある方は、ロンドンから鉄道で1時間弱の、ヨーロッパ最大級のショッピングセンター、

 ・ブルーウォーターショッピングセンター

 をお奨めします。

 ああ、また、ロンドンに行きたくなってきましたね。

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