すかいらーくが店長独立FC化、のれん分け制度を導入
5月22日の日経新聞に外食チェーン最大手、すかいらーくグループが社歴の長い店長にフランチャイズFC方式で、「のれん分け」を行う仕組みをつくり、5年をメドに既存店全体の2割強にあたる1000店舗をFC店に切り替えることに関する記事が掲載されていました。
小売チェーンでは、店舗数だけ店長がいるものの、その上のポストは限られているのが現状。 多くの店長が、店長として優秀でありながら、給料が頭打ちとなり、会社を去る、あるいはそのまま居残り、仕事がマンネリ化する、平均年齢のアップと人件費増、各企業の悩みの種のひとつではないでしょうか。
この解決策として、ファッション流通でも、ユニクロを代表格に、「店長」=「商売人」としてがんばれば報酬が増える人事制度や立ち上げ資金やインフラをサポートし、のれん分けを行い、モチベーションを維持しながら新しい関係を結ぶ取り組みが現実的にありますし、制度の導入を検討されている話をよく聞きます。
特に、ファッションを扱っていると、勤続年数とともに、ターゲット客層から年齢が離れて行くという問題もありますので、FCとは言え、経営感覚をもって再スタートすることも理にかなっていると思います。
すかいらーくのケースは、平均勤続年数9年に対し、40歳以上、社歴10年以上が対象。希望者を募り、審査の上独立を認めるというもの。全国から店舗は選べ、ロイヤルティは徴収するものの、加盟金は免除するとのこと。
昨今話題になっている、店長≠管理職、残業不払い問題検討の一環で出てきた話のようです。
業界問わず、店長は小売チェーンビジネスの要。本部の言うとおりに動くコマではなく、商売人として考え、独り立ちできるくらいのスキルを身につけさせることも雇う側の責任ではないかというのは私の持論でもあります。
制度を導入し、ところてん式にFCオーナーを量産するだけでなく、しっかりグループの力になるような育成も大事にして欲しいなと思います。
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Comments
ある情報ではこの3月より資本家の交代(ベイン?)があったためかFCの開業店舗の制限がきまったようです。 つまり首都圏、東海、関西等の出店は不可能に。 出店が許される店舗は地方のはずればかりで通常の異動なら正直行きたくないエリアばかりのようです。 ですから長年店長経験を積んでそれから目指すものではなく、あくまでも地方出身者の里帰り救済措置みたいなもの。 とてもFC制度とはいえるものではないようです。 もちろん高売上店舗は除外され、関東での出店(東京、神奈川、千葉、茨木、埼玉、群馬)は1店たりとも許されていません。 今後また方針等の変更はあり得ますが、これを機会に退社する人もいたとか? 社員の夢を壊すようなことはあまりしないほうがいいとおもいます。
Posted by: エスプレッソ | May 02, 2012 08:23 PM