ZOZO TOWN(ゾゾタウン)のスタートトゥデイがアパレルEC事業支援の子会社設立
5月15日の繊研新聞に、日本の有力ファッションブランド、セレクトショップの商品を、厳選して買取り、ネット上の仮想ファッションモールとして販売する人気通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイ(東証マザーズ上場)が、同社のノウハウを活用して、アパレル企業側のECサイトを支援する子会社を設立することに関する記事が掲載されていました。
子会社名はスタートトゥデイコンサルティング。まずは、ゾゾタウンで販売しているブランドの独自のECサイトの支援から入り、将来的には、ゾゾタウンに出店していないブランドにも広げてゆく計画のようです。
子会社設立の目的としては、同社が持つECサイト運営のインフラ、ノウハウをビジネスとすることもありますが、08年03月期年商85億円(前年比41.5%増)となり、今期103億円規模の見通しとなった同社が、今後安定的な成長を目論む上で、ゾゾタウンでの売り逃しを極力少なくするため、アパレル企業側が独自に運営しているサイトと「在庫共有」することもあるようです。
アパレル企業のECサイト運営上の悩みとして、複数ECサイトで同じ商品を販売している時の在庫問題をよく耳にします。
すなわち、検索エンジンからのECサイトへの導入が主流となった昨今、生活者が行き着くサイトを一本化できることが理想ではありますが、販売機会を広げる観点から、ゾゾタウンのような集客力を持つサイトにゆだねるケース、自社サイトで販売するケースなどなど複数の「入り口」を持つことが多いようです。中小のアパレル企業でもYahooと楽天の両方に出店しているという企業もよく聞きます。
その際、それぞれのサイトに同じ商品の在庫を分散して、確保しておかなければならない在庫管理上の複雑性の問題があるようです。うまくシステムで統合できればよさそうなものですが、それぞれの出展先サイトのシステム情報開示の問題で難しいようなんですね。
今回の同社のサービスは、そんな事情も踏まえてのウィンウィンソリューションなんでしょうね。
鮮度のある商品を適時、適量、お客さんの望むところに最適在庫配分、移動、機会損失を極力抑えて売り切ることが必須となったファッションビジネスですが、店頭のみならず、ECでもそんな課題への取り組みが進んで行くわけですね。
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Comments
興味深いビジネスモデルですね。
『自分が巨人になるのではなく巨人の肩に乗って仕事をする』という喩えが適切かどうかわかりませんが、そんな印象を受けました。
ZOZO TOWNが買取して販売していたとは気がつきませんでした。
いろんなメーカーやいろんなアイテムを探している途中で見つけたものを買ってしまうことも少なくないので、ZOZO TOWNのようなサイトも購入者に便利なのかと思います。
アパレルメーカーのECサイトは、書かれたような悩みが多そうです。
私自身よく視るのははリアルなショップのブログ(一応ネットショップもやっている)です。
以前ご紹介した京都の『Guji』なんかは、ブログを読みながら入荷情報をチェックして実際に買いに行くという行動パターンで利用してます。
その店のお客さんはそんな人が多いそうです。
http://www.guji.jp/blog/index.html
私の地元ではないですが、最近お気に入りのファッション関係のサイトをひとつご紹介。
『オンナだってクラシコ・イタリア』の『アルテシア』さん
http://www.altacia.net/
Posted by: ほそD | May 22, 2008 05:25 AM
ほそDさん
ご無沙汰です。
内容の濃いコメントありがとうございます。
両店とも覗いてみたくなる品揃えですね。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | May 22, 2008 05:01 PM