日経ビジネス記事「ベイシアの諦めない経営」を読んで
日経ビジネス7月14日号に「知られざる安売り王、ベイシアの諦めない経営」という特集記事が掲載されていました。
ベイシアグループと言っても北関東の方以外はピンと来ないかもしれませんが、
ホームセンター カインズホーム 157店舗 3234億4196万円
総合スーパー ベイシア 92店舗 2499億8147万円
作業服専門店 ワークマン 606店舗 498億5015万円
など、その他コンビニ、家電量販店、カー用品専門店、仏壇・仏具専門店を傘下にもつ、グループ年商7500億円、10期連続増益の好業績を続けるチェーンストアグループです。
今、あるファッション企業のプロジェクトを一緒に手がけて下さっている方が、ちょうどこのグループ企業の元幹部の方で、その方が、時折ベイシアグループのビジネス哲学を聞かせて下さることがあります。業界は違うものの、小売業として、普遍的な哲学に感心することも少なくなかったため、異業種とは言え、親近感をもちながら、記事を読ませていただきました。
創業者の土屋嘉雄ベイシア会長は、ダイエー、イトーヨーカドー、イオンの創業者たちとともに、アメリカのチェーンストア理論を学んだ方のようですが、それら大手GMSが経済成長とともに、とにかく「規模の拡大」「総合化」に走っていたのに対し、ベイシアは、地方郊外立地で「専門化」、生活者に安さを提供するために愚直に社をあげて「ローコストオペレーション」に磨きをかけてこられたのが強み。そのため、ベイシアグループは、ビジネスモデルが時代にそぐわなくなって今や吸収合併や海外進出で生き残りを模索しているGMSグループに代わって、今、そしてこれからも時代の潮流に乗って行ける企業グループのひとつではないかと思います。
記事を読みながら、ファッションビジネスにも共通するものをいくつも感じたものです。
・いかによいものを安く売るか、そのためにどうしたら安く仕入れられるか、大量に買って「たたく」だけでなく、仕入先が納品価格を下げるために、買う側が業務改善すべきことがあれば、その実行もいとわない。
・在庫は氷がとけて水になるがごとく価値が劣化するもの、いかに在庫を極小化して、商品回転で店頭の鮮度を演出するか。 仕入担当者は「買う」ことよりも「なるべく買わない」ことを追求する。
・流通業に発見や発明はない、誰もが知っている課題にひたすら取組み続ける。
ファッションビジネスにおいては、「売ること」よりも、「作ること」や「仕入ること」が優先されている、あるいは「売ること」と連動していないと思うことがあります。
ベイシアの記事を読みながら、業種は違うかもしれませんが、われわれも、もっと「売ること」を考えぬいた上で「作ること」「仕入ること」を考えてもいいのではないか、とあらためて感じたものでした。
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Comments
是非先生に来ていたただきたいサロンです
Posted by: 横浜ベイアロマ | July 21, 2008 04:46 PM