ファッションビジネスで天候情報をどこまで活用できるか
7月16日の日経新聞、「気象と経営」という連載記事の1回目が掲載されていました。天気や気温への取り組みは、ファッション販売含め小売業の業績と深く関係していますので、興味深く読ませていただきました。
コンビニのサークルKサンクスの事例が取り上げられており、同社は、これまで毎日4回配信していた、全国の店舗が翌日の商品発注の指標とするための気象や売れ行き予測を、今後、8回に増やす新情報システムを稼働させるとのことです。同業のセブンイレブンも毎日5回配信しているようで、+店舗を訪問するスーパーバイザーが予測の誤差を調整するアドバイスをするのが当たり前になっているようです。
ファッション業界では、はずかしながら、「過去」の業績不振の言い訳をする時には、よく天候情報が用いられますが、コンビニのように、「未来」の仮説、需要予測や当週対応を行う上であまり取り組まれていないのが現状ではないでしょうか?
記事にもあるように、ファッション商品の場合、3ヶ月以上前に発注しなければならない百貨店が、天候はシー
ズンのふたを開けてみなければ判らないというのも確かだと思いますが、だからと言って、せっかくの情報化社会、無防備なのもいかがなものかと思います。
アナログの域ではありますが、
Yahoo!天気の「過去の天気」
をご利用の方々もいらっしゃるのではないでしょうか?私も、以前、ファッションチェーンの営業責任者だったころ、我流ではありましたが過去の天気情報、天気予報、POSデータを絡めて利用したものです。
○前年データによると、東京地区で、週間の平均最高気温が00℃を超えたら、あるアイテム群の売上数が前週比000%に跳ね上がるから、今年は、この週から在庫を積めるように準備しよう
というようなシーズンアイテム需要予測から、
○今週は、前年同週に比べて気温が低くなりそうだから、あるいは週末に雨が降りそうだから手を打とう
というような週間対策まで、
当たらずとも遠からず、予測なしで取り組んだ場合よりも業績が向上、改善した実感はありました。
ファッション企業本部は、一般的に、先のこと(来月、次シーズン)を考えて動いているので、読めない天候予測をすることに悲観的かもしれませんが、店頭は今週のことを考え、日々の営業努力の積み重ねを行っているので、ある程度天候予測、仮説が店頭体制を組むのに有効だったりします。
そして、そんな仮説検証の積み重ねが、未来の情報源になることも忘れないでいたいなと思います。
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