百貨店が低価格商品を拡充
7月10日の日経新聞に、12ヶ月連続で衣料品の売上前年割れが続く百貨店業界で低価格衣料品の品揃えを拡充する動きが出ていることに関する記事が掲載されていました。
7月1日からスタートした百貨店、駅ビルのバーゲンセールの第一週はまずまずだったようですが、つかの間、例年ですと、7月中旬には、セール品も薄くなり、暑さは増すにもかかわらず、秋物の立ち上がりが始まり、鮮度の落ちた夏物セール品を引っ張るだけでは、8月まで売上を維持できないというのがこれまでの多くの百貨店の姿だったと思います。
これに対して、高島屋、東武百貨店、Jフロントリテイリングあたりが、夏の実売にあわせた、従来の既存商品より2-3割価格の安い商品(=セール価格並み)の新商品の投入を8月中旬まで行い、挽回をはかろうという政策のようです。
これにより、売場の価格の見え方としては、鮮度が維持されたままで夏のセールが継続する形になり、品揃えにもよりますが、生活者の実需にあわせることによって、理論的には、7-8月は前年より底上げされそうな気もします。
先日の日経新聞、衣料品業界の価格政策に関するアンケートによると、今後、百貨店は値下志向、量販店はメーカーコストアップに耐えられず値上志向、専門店は現状維持のところが多い結果が出ていたのを興味深く眺めていました。
百貨店は、これまで、すっかりヤング、キャリア層の客数を持っていかれた2-3割安の駅ビル価格に近づき、一方、量販店はますます生活者から離れて行くのかなぁと感じたものです。
夏のセールが終わり、秋が立ち上がるころ、各業態、各社どんな価格帯をつけ、生活者がどんな反応をするのか、楽しみです。
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