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August 30, 2008

H&M、ユニクロ価格で日本市場をロックオン?

 8月29日の日経新聞に、9月13日の銀座店オープンが迫ったH&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)のロルフ・エリクセンCEOのストックホルムでのインタビュー記事が掲載されていました。

 日本戦略については、これまでと変わらない

 ・都市部と地方SCへの積極出店
 ・M&Aも視野に入れた事業拡大

 を中心に語られていたようですが、中でも、気になったのは、「価格は(中略)国内最大手ファーストリテイリング傘下のユニクロとほぼ同水準とする計画」との1文です。

 ウェッブサイトで公表されている価格は、率直に安い!(日本価格でなく、海外で見る安さそのまま)と思いましたが、やはりユニクロの価格を意識していたのですね。

 直観的に、ボトムス、インナー、服飾雑貨あたりは特に業界の価格設定を揺るがすことになるかもしれないと思いました。 

 H&M MAGAZINE←参考までに、この中に出ている商品と価格をご覧ください。

 また、銀座、原宿、渋谷の都市部旗艦店オープンが決まっていますが、来年埼玉に開業するショッピングセンターにSC1号店オープンの噂も耳にするようになりました。今後、開業が予定されている都市近郊大型SCは、積極的に核テナントとして招致することでしょうね。

 来週から9月、銀座のオープン、待ち遠しいですね。

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関連エントリー‐H&M社長、日本進出戦略を語る

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August 29, 2008

ユニクロがウイメンズ向け商品拡充

 8月28日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞各紙に、ユニクロがこの秋、600万本を販売目標とする、女性向けパンツの中心商品「スリムボトム」の発表会を行ったことに関する記事が掲載されていました。

 価格は2990円と3990円で、前シーズンにつづいて藤原紀香をキャラクターに販売促進をかけるとのことです。

 記事の中で目に止まったのは、商品そのものについての話ではなく、同社が売上に占めるウイメンズ向け商品の割合を現在の45%から早期に50%、長期的に60%に高めてゆくという話です。

 昨年から、同社がウイメンズアイテムに力を入れ、企画感度、クオリティが高まって来ているのは、業界も認めるところだと思いますが、業界売上規模最大のユニクロが同部門の構成比を更に高めながら成長してゆくということは、レディースカジュアルを品揃えする同業他社にとっては、そうとう大きなインパクトとなるでしょう。

 ユニクロが国内事業成長のためには、1にも2にもウィメンズ強化だということは、私も以前からたびたび申し上げて来ましたが、まっしぐらに進まれる模様で大賛成ですね。

 ユニクロは、会社全体はしっかり伸びているのに(前年比+7.9%)、一方のメンズは前年対比マイナス売上(前年比-4.1%)を示しているのが、現状です。ウィメンズ(前年比+11%)に比べ、手薄になっているのか、売り場を縮小しているのかわかりませんが、メンズ売り場(ユニセックスのプロモーション商品は除く)は、時代に逆行してコンサバになっていると感じることがあります。

 また、せっかくジャニーズ系のタレントを起用した一連のプロモーションも、モデルのかっこよさが引き出せていない、なんか、ずいぶんもったいない着せ方するなぁ、なんて思いながら店頭ポスターを眺めておりました。

 こちらも、もうすこし頑張ってくれるといいなと思う今日この頃です。

 しかしながら、ウィメンズを中心に、しっかり売れるしくみを構築してきたユニクロ、今秋のH&Mとの競演?期待しております。

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August 27, 2008

フランフランのバルスが客数アップで21ヵ月連続既存店増収更新中

 8月25日の日経MJ一面に、家具、家庭用品、生活雑貨で女性に人気、業績も好調のバルスの基幹業態、フランフランの好調要因についての記事が掲載されていました。

 同社は92年天王洲アイルにフランフラン1号店を出店して以来、「都心で暮らす25才の女性」をターゲット像に、ライフスタイル提案を軸に時代にあわせて品揃えを変化させながら人気を高めて来ました。

2008年1月期売上は22%増の約330億円
フランフラン88店舗全業態計127店(08月1期)
業態別内訳
Francfranc 88店舗
Francfranc BAZAR 17店舗
About a girl 11店舗
BALS TOKYO 4店舗
J-PERIOD 4店舗
エルベ・ガンブス 3店舗
計127店舗

 業界5位ながらここ数年の成長率は業界内で群を抜いています。

 同社は現在既存店が21ヵ月連続増収とファッション業界各社がうらやむ実績をあげています。

 その要因は客数増にあるようです。

 インテリア業界のご多分にもれず家具の販売は不調ながらも、商品回転の高い雑貨を充実させ、最低月一回は売り場の雰囲気を変え、お客さんが何度来ても飽きさせない工夫を凝らしているとのこと。

 一回の買い上げ点数(セット率)が減り雑貨構成が高まる中で客単価は減少しているようですが、客数増でカバーしての増収。

 客数減を客単価アップでカバーしようと腐心するアパレル業界の逆をいっています。

 生活者の財布のヒモが堅い昨今、変わらぬ品揃えで企業都合の単価アップによる売上アップは至難の業どころか客数減を助長させるだけかもしれません。

 それに比べ、フランフランが客数を増やしているということは、まがりなりにも顧客が売り場に足を運んでいる証拠であり、景気が上向いたときブレイクする可能性を秘めていると言えます。

 ブログで時折ご紹介しているヴィレッジヴァンガードにしても業種の既存の品揃えの枠組みを超え、顧客の興味を軸に「コト」の視点で商品構成をヨコに広げているのが共通点ではないでしょうか?

 ファッション業界にとっては、これまで軽視されていた服飾雑貨の構成比アップを目指すのもひとつの方法でしょうし、殻を破った品揃えの発想も必要だと思います。

 館のせいにせず、今一度、顧客に期待させ、足しげく売り場に足を運んでもらう工夫、考えたいところです。

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関連エントリー-ヴィレヴァンの好調が止まらない

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August 26, 2008

数字で見るZARA(ザラ)の店頭鮮度

 先々日に取り上げたインディテックス社に関する海外ニュースをいろいろ読んでいて見つけた、ZARA(ザラ)の店頭がどれくらいバラエティ豊かで、鮮度が高いかを示す数値をご紹介します。

1.シーズン前先行発注比率
  60%  (NEXTなどUKの一般のファッションリテイラーは80-85%)

2.年間展開品番数(SKUではありません)
  22,000品番 (一般のファッションリテイラーは4桁;数千品番)

3.ひとりの顧客の来店頻度(買い上げではありません)
  年間17回 (一般のファッションリテイラーは2-3回から5回)

4.プロパー消化率(値下げをせずに、もとの売価で売り切った数量比率)
  85-88% (一般のファッションリテイラーは55%-75%)

 1はシーズンに入ってからの柔軟性、2は商品バラエティの豊かさ、3はアクセスの良さと顧客の期待度(ちなみにZARAはほとんど広告を打ちません)、4は結果商品的中率が高いことを意味します。

 ちなみに日本のZARA(ザラ)では、毎週2回、月曜日の朝と金曜日の朝、新商品が入荷して売り場が変わるようです。何か新しい商品をチェックしたい方はお見逃しなく。

 また、ご参考までに、昨日読んだWWDジャパンのファストファッション特集の中で、H&Mを迎え撃つポイント社のローリーズファームの初回生産比率3割、これもとても同社の柔軟性、シーズン中対応能力を示す数字ですね。

 さて、ブログをお読みの皆さんの店舗、あるいは、皆さんがよく利用されるお店は、どれくらいの頻度で顧客が足を運ぶ魅力をお持ちでしょうか? 

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August 25, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 H&M銀座店のオープン日も9月13日(土)と決まって、同社の日本語ホームページのコンテンツもかなり充実してきましたね。

 欧州コレクションブランドばりの美しいショットの横に多くの商品の価格が表示されていますが、ほとんどが5000円以下というボトムスをはじめ、799円のカットソーまで、かなり安い価格にびっくり。

 日本では、最初は少し高めに来るかと思っていましたが、いきなり世界標準価格並みのど真ん中に剛速球を放り込んで来たという印象です。

 一度ご覧になってみてください。 H&M日本語サイト
    
 さて、ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-ユナイテッドアローズ(UA)の郊外SC向け新業態COEN(コーエン)のこの秋の計画が明らかに(08.08.17)

2位-ラグジュアリーブランド服飾小物を脅かす?インディテックスグループ新業態(08.08.14)

3位-ラフォーレ原宿がTOPSHOP(トップショップ)を増床(08.08.20)

4位-三陽商会バーバリーブランドのミッドナイトエクスプレス(08.08.12)

5位-今秋、国内最大規模のSC、レイクタウンイオンがオープン(08.08.03)

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August 24, 2008

世界最大のファッションリテイラーとなったZARA(ザラ)のインディテックスクループに関するニュース

 今週の初めに、「先週の記事別アクセスランキング」で、ZARA(ザラ)を基幹業態とするスペインのインディテックスグループの2008年の第1四半期(2月1日~4月30日)の売り上げが、同時期の米GAPの売上を抜き、世界最大のファッション小売企業となったことに関するニュースについて触れました。

 その後、海外ニュースとそれぞれの企業の四半期決算のリリース記事に少し目を通してみましたので、ちょっとまとめてみます。ともに第1四半期の数字です。

         インディテックス・グループ     ギャップ
売上      2,218百万ユーロ(9%増)  3,380百万USドル(4%減)
経常利益    219百万ユーロ(10%増)  249百万USドル(40%増)
店舗数      約3,900店舗        3,177店舗 

 実際には、今年の5月ころの為替でいきますと(ユーロ=162円、USドル=105円くらい)、確かにインディテックスが上回りますが、今週末あたりのUSドル=110円の為替レートで行きますと、まだわずかにギャップが上という、為替レベルの微妙なところのようです。利益は完全にインディテックス社の方が上を行っていますがね。

 しかしながら、ここ数年、インディテックスは、コンスタントに二桁増、一方、ギャップは、既存店が10%減、バナリパは横ばいのようですが、GAPと特にオールドネイビーが苦戦しているようで、リストラ、コストカットに必死で収益を回復中という状況なので、今期の末には、確実にインディテックスが一番になるのではないでしょうか。

 今回、ニュースをチェックしていて、おやっと思ったのですが、まあ、為替がぶれたら入れ替わる微妙なところ、という理由もあってか、INDITEXとGAPの売上を比較するニュース記事は、ほとんど、イギリス、オーストラリア、インドなど、旧大英帝国系の国発信のもので、アメリカ系メディアの記事は見当たりませんでした。

 これがもう一つの理由かどうかはわかりませんが、実は、INDITEXグループは、世界70カ国、3900店舗あって、メキシコには179店舗もあるのに、アメリカ合衆国には、ZARAのみ、たった32店舗しかないんですね。ちなみに日本はすでに、33店舗あります。

 それゆえ、アメリカでは、先に進出したわりに、後発のH&Mの150店舗(世界1600店舗中)に抜かれています。

 ZARAって、世界共通価格のようなイメージがありますが(昔、値札に4つの通貨が表示されていたのが印象的だったもので)、遠方で、コストの掛かる国、地域によっては、本国と最大40%の価格差があるそうです。それゆえファッション成熟度の高い、価格が高めになってしまい、競合との差別化が明確に図りづらい国では、それほど威力が発揮できなのかもしれない、とふと思ったりしました。

 しかしながら、世界で右に出るもののいない究極のファッションSPA(製造小売)企業モデル、インディテックス社の今後の全世界的成長はしばらく止まらないことでしょう。

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関連エントリー-ZARA(ザラ)のインディテックスグループの驚異的な成長

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August 23, 2008

しまむらが回収ハンガーの自前圧縮加工で収益

 8月22日の繊研新聞に、ファッションセンターしまむらを展開するしまむらが、現在、一部の店舗で行っているハンガーゴミの回収、自前倉庫での圧縮機を使ったリサイクル資源化による販売が軌道に乗り、一定の収益をあげられることから、回収店舗を拡大することになったとの記事が掲載されていました。

 同社は現在210店舗分で、ハンガー回収を行っていますが、自前圧縮機で加工することにより特定業者に頼る必要がなくなり、リサイクル業者の販売先の選択肢が広がり、より高値での販売が可能となるため、毎月5百万円の収益が上がるとのことです。

 記事によると、まずはもう一軒、別の倉庫にも設置し対象店舗を倍強にすることによって毎月一千万円以上の利益が見込めるとのこと。その後、順次対象店舗の拡大を検討するようです。

 圧縮機の設備投資も10ヵ月で償却できるということです。

 「うちはリサイクルというより商売上の観点でやっている」(藤原会長)

 CSRよろしく、業者任せにしての環境問題の取り組みは多いと思いますが、本業ではなくとも、コストマインド、商売気質から、自前で取り組まない手はないと判断されたのは、とても同社らしいなと思った次第です。

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August 22, 2008

都心百貨店のこの秋の改装

 先週から今週にかけて、一般紙、業界紙、各紙にこの秋の百貨店の改装についての記事がいくつも掲載されています。

 共通ポイントを整理すると、

○駅ビル、ファッションビルに取られていた20歳前後の女性客層向けの売り場を拡大
 
○それにともなって2-3割安い価格帯の充実

 ・・・伊勢丹(新宿)、小田急(新宿)、東急(渋谷)

○インナー(肌着)+ヘルス&ビューティ売り場を集積、拡大

 ・・・伊勢丹(新宿)、松坂屋(銀座)

 になります。

 特に、伊勢丹本店の新ゾーン、「イセタンガールズ」は力が入っているようですね。同社はここのところ、駅ビル系の人気ブランドに、百貨店の価格帯からすると3割安の新商品ラインを作らせ、期間限定の実験販売を行って手ごたえを感じて来たようです。

 百貨店のヤングレディース売り場は、同じ客層を狙っても、駅ビルに比べて、親と一緒に来店し、親にお金を出してもらうケースが多いので、客単価が高いそうですが、今後は、本人のお財布からも気軽に出せる価格帯もしっかり、そろえておかないと客数減を食い止められない事情もあるのでしょう。

 百貨店向け大手アパレル、フランドルも、この秋、創業30周年記念の名目で、ブランド横断的に3割安のお値打ち商品群を次々に打ち出すようです。百貨店のこれらの動きに呼応しているのでしょうね。

 さて、この秋、百貨店にどれだけのヤング客層の集客が図れるか、業界注目トピックの一つです。

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関連エントリー‐百貨店レディスヤング売場の課題にキーワードは3割安の買いやすい価格?
関連エントリー‐百貨店が低価格商品を拡充
関連エントリー‐どうする百貨店?

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August 20, 2008

ラフォーレ原宿がTOPSHOP(トップショップ)を増床

 8月20日付の繊研新聞、日本繊維新聞によると、ラフォーレ原宿は、06年から、イギリスのファストファッションSPA最大手のTOPSHOP(トップショップ)およびTOPMAN(トップマン)を実験的に展開していましたが、売上好調なことから、今秋、3倍の規模の180坪(1階、2階の2層)に増床してリニューアルオープンをするとのことです。

 同売り場は、8月25日に一旦クローズし、増床改装にあたってはロンドンオックスフォードサーカスの3000坪の旗艦店を彷彿とさせるような世界観をもって臨むとのこと(←ちょっと大げさですかね;ラフォーレ原宿全館をTOPSHOPにするくらいじゃないと、ロンドンの旗艦店の凄さは伝わらないでしょう)。リニューアルオープンは、10月16日になるようです。

 繊研新聞にも、日本繊維新聞にも11月に同じ明治通り沿いにオープンするH&Mに「対抗」?して、という表現が使われていましたが、GAP、ZARA、H&M、TOPSHOP・・・世界の大手ファッションSPAが明治通りx表参道の神宮前交差点にそろい踏みとなり、「相乗効果」を期待して、と言った方が適切かもしれません。

 これを機会にトップショップも、ロンドン並みとはいかなくても、もう少し価格がこなれてくるといいなと思いますが・・・。

 また、こんな状況なら、UTにしている旧ユニクロ原宿店も通常のユニクロ業態に戻した方がよいかもしれませんね。

 ラグジュアリーブランドなどの国際ブランド旗艦店、世界の大手ファッションSPA、ミックスユーズド業態の大型店での買い回りが便利になって、10月~11月の原宿、表参道はホントに熱くなりそうです。
 
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【第8位】↓down (08.8.20現在)

関連エントリー‐ファストファッションの挑戦状
関連エントリー‐英トップショップがラフォーレ原宿に出店

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August 19, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 速報ですが、ZARAのスペインインディテックスグループの第一四半期の売上(€2.22bn;9%増) がGAP社の同時期売上(€2.17bn;10%減) を抜き、世界1位のファッションリテイラーになったとの海外ニュースが流れています。詳しくは、またブログで取り上げたいと思いますが、いよいよ世代交代ですね。

 昨日、新宿高島屋に行ったら、目の前、リーバイスストアやジャーナルスタンダードの並びにZARAが新店OPEN準備をしていました。

 百貨店の周りは、今後、ZARA、H&Mにとって格好の出店候補地となることでしょう。 
   
 さて、ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-ラグジュアリーブランド服飾小物を脅かす?インディテックスグループ新業態(08.08.14)

2位-ユナイテッドアローズ(UA)の郊外SC向け新業態COEN(コーエン)のこの秋の計画が明らかに(08.08.17)

3位-三陽商会バーバリーブランドのミッドナイトエクスプレス(08.08.12)

4位-マツキヨがヘルス&ビューティ雑貨専門店参入(08.08.13)

5位-今秋、国内最大規模のSC、レイクタウンイオンがオープン(08.08.03)

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August 17, 2008

ユナイテッドアローズ(UA)の郊外SC向け新業態COEN(コーエン)のこの秋の計画が明らかに

 8月12日の繊研新聞、日本繊維新聞、15日の日経MJに、ユナイテッドアローズが子会社を立ち上げ、この秋スタートする郊外型SC向け新業態、COEN(コーエン)の計画に関する記事が掲載されていました。これは、11日付けのUA社のプレスリリースを受けての内容です。

ニュートレンドマーケットに向けた新ストア”COEN”がユナイテッドアローズグループからスタート

 以前、この業態の構想が発表された際に、ブログでもご紹介しましたが、新業態は、UAが、次なる成長エンジンとして、ファッションマーケットの成熟化とともに、ミッドトレンドマーケット(同社グリーンレーベルリラクシングが属するマーケット)とヴォリュームマーケットの間に顕在化する、そこそこのファッション感度を値ごろ価格で求めるニュートレンドマーケットに向けて、商圏の広い郊外型SCを主戦場に、開発するものです(詳細は上記プレスリリース記事にあり)。

 競合は、ポイントのローリーズファーム、グローバルワーク、アンダーカレント、クロスカンパニーのアースミュージック&エコロジーおよび派生業態、ZARA、H&Mあたりでしょうか。

○20代‐30代の男女をターゲットに感度を維持しつつ、グリーンレーベルリラクシングの7割程度の価格設定

○洋服:雑貨=85:15のすべてオリジナルの品揃え

○標準売場面積60坪 年商1億-1.3億円が標準フォーマット

○イオンレイクタン(越谷)を皮切りにイオン系モールを中心に今秋16店舗の出店が決定。今後年間24店舗のペースでスピード出店

○三菱商事による商社金融機能のフル活用による店頭回転率のアップ

 月坪効率は16万円と、平均60万円台をたたくUA本体と比べるとずいぶん控え目です。既存の6割以下の坪効率となると、オペレーションは根本的に変わると思いますので、別会社にされたのは納得(計画上は3割以下)。
客単価7,000円台を想定、プライスラインは以下の通りですが、イオンSCにしては、ちと高いかなぁ?というのが個人的な印象です。

アウター  9,000~19,000円
ジャケット 7,000~14,000円 
パンツ   5,700~11,000円
シャツ   3,800~7,600円
ニット    3,800~8,500円
カットソー  1,900~6,600円

そうですね、ZARAくらいの価格の見え方でしょうかね。

 各メディアに掲載されている商品の画像を見る限りは、価格に見合う、なかなか素敵な商品群です。

 さて、価格にシビアなこれらのマーケットでどこまで潜在需要を引き出せるか、同社チャレンジに期待です。

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関連エントリー-ユナイテッドアローズが郊外SC向けの新業態を開発

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August 14, 2008

ラグジュアリーブランド服飾小物を脅かす?インディテックスグループ新業態

 8月11日の繊研新聞にZARA(ザラ)を基幹業態とするスペインインディテックスグループが、一年半の構想の末、7月に立ち上げた手の届くラグジュアリ服飾小物の新業態に関する記事が掲載されていました。

 店名はUterqüe(スペイン語読みするとウテルケ;ラテン語で「両方」を意味する言葉)、バルセロナに2店舗、マドリッドに2店舗、本社近くのコルニャに1店舗を同時オープンして盛況、話題を呼んでいるようです。

Uterqüeホームページ

※表示はスペイン語ですが、国名のESPANAを選んだ後、右下のidioma(言語という意味)をEnglishに直せば英語に変わります。

 古きよき英国ライブラリーをイメージした内装に、商品ごとに配慮された照明、ブラックスーツの教育を受けたスタッフによる接客。

 バッグ、靴、革小物、ジュエリー、スカーフ、サングラス・・・今のところレディースのみ。デザインはすべて社内デザイナーによるもので、スペインの地の利を活かして職人によるハンドメイド、ラグジュアリブランドに迫るクオリティが売りのようです。価格は以下の通り

靴      50-60ユーロ
ブーツ   150ユーロ
バッグ   160-250ユーロ
ベルト    30-50ユーロ
サングラス 40-50ユーロ
革手袋   40ユーロ
以上繊研新聞記事より

更にサイト内のカタログにある価格を拾うと

チェーンタイプアクセサリー 49.90ユーロ
コインケース 19.90ユーロ
シルクスカーフ 59.90ユーロ
サングラス   39.90ユーロ

となります。
(1ユーロ=163円)

 ザラ業態同様毎週新しい商品が追加されるとのことですのでファッションフリークは時間さえあれば通いつめてしまうのではないでしょうか?

 年内にスペイン、ポルトガル、ギリシャに20-30店舗のスピード出店を予定。

 実際の商品クオリティを見てみないと何とも言えませんが、これはまさしく同社のルイヴィトン、グッチ、エルメスなどラグジュアリブランドの原価構造、価格設定への挑戦になるのでしょう。

 インディテックスがUterqüeの名に込めた「両方」とは、高品質と手の届く価格の両方で顧客を満足させるもの、という意味なのでしょうか?

 いずれは世界のラグジュアリブランド消費国、日本にもやって来るようです。

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August 13, 2008

マツキヨがヘルス&ビューティ雑貨専門店参入

 8月11日、12日の日経新聞に、来春規制緩和が実施される医薬品に関する、流通業界の対策に関する記事が掲載されています。

 要は、来年4月から、今まで、ドラッグストアや薬局でなければ買えなかった医薬品が、スーパー、家電量販店、ディスカウントストア、ホームセンター、コンビニで買えるようになり、なおかつ、定価販売が中心であった大衆薬も価格競争が始まるわけです。

 これに対して、ドラッグストア業界は、新業態の開発に躍起なわけですが、最大手のマツキヨことマツモトキヨシは、競争の激化、次なる成長エンジンを模索し、医薬品を一切取り扱わず、化粧品と美容雑貨と中心とした、業態を年内に立ち上げ、5年後に年商400億円をめざすとのことです。この新業態においては、マツキヨのディスカウント色を払拭して、ストアブランド戦略を行うとのこと。

 この業態の先行企業としては、プラザスタイル(旧ソニープラザ)やロフトが挙げられます。

 プラザは現在80店舗、400億円規模のチェーンですが、これに追いつけとばかり、年商3909億円のマツキヨグループが挑む新業態は、どんなお店になるのか、楽しみです。

 また、今回の医薬品の規制緩和を取り巻く業界の戦略は、広義のファッション業界にも影響がありそうで、異業種とは言えどもウォッチして行きたいと思っています。

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August 12, 2008

三陽商会バーバリーブランドのミッドナイトエクスプレス

 8月11日の日経MJに、三陽商会が、バーバリー・ブルーレーベルで実績を上げている、品薄商品の翌朝配送のしくみ、「ミッドナイトエクスプレス」を来春からバーバリー・ブラックレーベルにも広げることに関連して、同社の物流戦略に関する記事が掲載されていました。

 このミッドナイトエクスプレスとは、

 ①毎日営業終了後に店頭在庫を確認

 ②午後11時ごろ、規定数量に達しない品目を物流センターに発注

 ③物流は出荷作業に入り、

 ④翌朝百貨店開店時には、在庫が店舗に届いており、販売できる

 というデイリーデリバリーのしくみです。

 関連して、同社は、全国13拠点に分散していた物流センターを東西2拠点に集約し、なおかつ、百貨店への商品配送の指定業者、東京納品代行をその拠点に入居させることによって、出荷指示から店着までのリードタイムを短縮する体制も整ってきている模様です。

 業界では、前週1週間で売れた商品の補充を週の初めに、週1回のみしている企業が今でも多いと思います。そうすると、1週間に各店でどれくらい売れるかを見込んで、店舗によって強弱をつけて、あるいは多めに在庫を積み込んでおく必要があります。その見込が狂うと、売れるお店で欠品が起こり、一方、売れないお店では、それらの商品在庫がだぶついている状況が起こるわけです。

 私が小売業でバイヤーとして働き始めたころ、一番最初に、確実に目先の売り上げを上げる方法のひとつとして、気づいたことは、こういった欠品の防止でした。 

 限られた仕入予算の中で、仕入れた商品をすべて店舗に分配してしまうのではなく、店舗に最低限必要なだけの在庫を持たせておいて、残りは、物流センターに共有在庫として持つ。日々の販売データをウォッチしておき、一点売れたら一点補充するきめ細かいデリバリーを実現することによって、各店の欠品を極小化させると同時に、将来に向けてお客様をつなぎ留める、ということでした。

 いわゆる、小売業におけるトヨタのジャストインタイム方式です。

 その頻度は多く、売上から補充のスピードが速いほど効果的であることは、想像に難くないでしょう。

 今では、週2回以上、多くて日曜を除く毎日、補充ができるしくみを作っていることが、勝ち組企業の共通項と言っても過言ではないでしょう。

 その中でも、この三陽商会のバーバリーのケースは、知りうる限り、当日販売、翌朝補充という最短体制だと思います。

 多くの企業が、まだまだできる!実現可能な欠品防止=売上アップの方法として、同社の補充物流への取組はベンチマークに値する事例だと思います。
 
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August 11, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 越谷のレイクタウンイオンのテナントが発表されましたが、UAのコーエン、マウジーのアズールなど、都心ブランドの新業態が多く、楽しみなところですね。

 ららぽーと船橋よりも大きい日本一のショッピングセンターを、から始まった構想らしいですが、その大きすぎる?規模には業界でも賛否両論あるようです。 
  
 さて、ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-H&Mのモバイルサイト(08.07.25)

2位-ヒラキの本格参入で進むか?低価格婦人靴業態開発(08.08.06)

3位-復活なるか、トランスコンチネンツ(05.06.21)

4位-ハニーズ、中国事業好調、今期100店舗体制へ(08.08.07)

5位-今秋、国内最大規模のSC、レイクタウンイオンがオープン(08.08.03)

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August 08, 2008

ファッションビジネスセミナーへのご来場ありがとうございました。

 8月8日、東京、新宿で開催された、富士通ビジネスシステムさん主催のファッションビジネスセミナー、「ファッションストアの店頭鮮度管理と在庫コントロール」にご来場くださった方々、どうもありがとうございました。

 富士通ビジネスシステムの方々、いつも多くの企業への集客努力をしてくださり、素晴らしい出会いの場をセッティングしていただき、感謝しております。

 今回は、定員の倍以上の方にお申込みいただき、急遽、会場と変更するという事態になるほど盛況でした。

 普段、ブログをお読みになって下さり、お見えになった方々も今まで以上に多く、大手企業の方、成長中の企業の方、これから、ファッション業界に就職されることが決まっている方まで、幅広い方々にブログを読んでいただいていることも実感できました。

 全員の方とはご挨拶ができませんでしたが、とてもうれしかったです。ありがとうございます。

 アンケートなども拝見したところ、多くの企業の方が、今後本格的に在庫コントロールに取り組んだり、見直しをされるご様子です。

 「在庫コントロール」は、不良在庫をできるだけ持ち越さないという企業収益面のみならず、期待に胸ふくらませ、お店を訪れるお客様をガッカリさせないように、先回りして、しっかり在庫をご用意しておく、という企業のミッションのひとつでもあります。

 今回の内容が少しでもご参考、気づき、整理になれば、と思っています。

 なお、今回、ご参加できなかった方々も多数いらっしゃったということで、9月19日(金)に同じ内容のビジネスセミナーの開催が決定しています(東京、外苑前駅近くの予定)。申込がスタートしましたら、また、ブログなどで告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 また、8月19日付の日本繊維新聞に、今回のセミナーの内容「店頭在庫コントロール」のポイントを簡単にまとめた執筆記事が掲載される予定です。そちらの方も、よろしかったら、お読み下さい。

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August 07, 2008

ハニーズ、中国事業好調、今期100店舗体制へ

 8月6日の日経MJによると、婦人服専門店大手、ハニーズが、国内の頭打ち、一方、中国での出店が好調なことから、今期中国では、大都市を中心に40店を出店(日本国内は100店舗出店予定)、100店舗体制にもっていくとのことです。

 ハニーズの国内事業は、08年5月期で、期末店舗数833店舗、売上高608億円と二桁増ながら、既存店売上前年比8%減、公開以来の経常利益減益(▲10.6%)が取りざたされていますが、12.8%の経常利益率は、ファッションチェーンとしては、まだまだ見事なものです(前年は15.7%)。

 同社の中国子会社、2年目の08年3月期の売上は15億7100万円、営業利益は1億200万円と黒字。既存店売上前年比は二桁増。今期は、28億円、営業利益は2億4000万円の計画。現在同社の4%にあたる構成比を10%に持っていくとのことです。
 
 業界各社が、北京オリンピック、イオンの中国出店を契機にようやく持ち上げた海外(中国)進出の重い腰ですが、ハニーズの先行、スピード事業化には、感心します。

 最近は、中国に出店を始めるチェーンストア向けに、アパレルメーカー、卸会社さんも、中国製品の日系企業中国出店に向けた中国内での物流拠点整備に余念がないようです。

 さて、ユニクロ、ハニーズ以外の日系専門店の中国出店、今後、どうなるでしょうかね。

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関連エントリー-ハニーズが中国100店体制に向けて中国人留学生を育成

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August 06, 2008

ヒラキの本格参入で進むか?低価格婦人靴業態開発

 8月4日の日経MJに、180円スニーカーで名を売り、上場も果たした靴のヒラキが、婦人靴専門店事業に本格参入したことに関する記事が掲載されていました。
 
 以前ブログでヒラキのOL向け低価格婦人靴店、ヒッピア(5,900円中心)の出店に関するエントリーはさせていただいていましたが、こちらは、苦戦したものの、同時に実験していた、若い女性やOL向けのカジュアル靴を扱う「マー&シー」(現在6店舗、2,900円中心)と、対象年齢がやや上の「ボンヌフォア」(現在1店舗、3,900円中心)が好調なことから、この2つのブランドで、来春までに新たに10店舗ほど出店、現在4割のPB商品比率を6割まで広げて品揃えするとのことです。記事によると、すでに80を越えるSCから出店要請があるとか。

 郊外SCの立地で、5,900円くらいのそこそこ感度の高いケミカル(合皮)の靴は、すでにマーケットにたくさんありますからね。しかし、2,900円、3,900円となると、インパクトがあるのでしょう。

 最近の合皮製でそこそこの感度のある低価格の婦人靴業態の動向を簡単に整理すると、

○都心部では、ヤング向けの神戸レザークロスの「エスペランサ」が先行して、有名ファッションビル中心に50店舗超

○同じく都心部で、OL向けの「オリエンタル・トラフィック」がターミナル駅の駅ビル中心に12店舗、ものすごい売れ行きだそうです。感度の高い内装、婦人靴でも26センチまであるサイズバリエーション、4900、5900、6900円といった価格帯が客層の支持を得ている理由でしょう。

○郊外では、しまむらの「ディバロ」が出店中(7店舗)

 これに対して、ヒラキの2業態の主戦場は郊外型SCのようです。

 輸入制限枠のある「革靴」に対して、最近では、あらゆる客層向けに、「合皮」でも感度の高い商品、世界観のある店舗内装のお店は、増えてきました。これだけ洋服の流行が移り変わる昨今、靴だって、もっともっと洋服に合わせて履きかえられるように、気軽に買える価格のお店があってもしかるべきだと思います。

 靴業界は、アパレル業界にも増して、苦戦が続いているようですが、こういった靴のファストファッション化の一方で、大切な足を守る、しっかりとした靴を製造する従来の靴メーカーさんにも、価格に負けない付加価値を創造し続け、がんばっていただきたいと思います。

エスペランサ
オリエンタルトラフィック
しまむらグループ ディバロ

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関連エントリー-靴のヒラキが婦人靴新業態に挑戦
関連エントリー-しまむら参戦で郊外靴流通が熱くなる

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August 04, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 H&Mのファッション誌への露出も目立つようになってきましたね。モバイル会員登録は5000人を突破とのこと。彼らの海外の広告を見ていると、ハイファッションを彷彿とさせる感性のショットに、びっくりするようなプライスが添えてあるのが特徴です。そういえば、先に日本進出を果たした同じスウェーデンのIKEAの広告もそうですね。

 一方、ユニクロも、インターネット時代ならではのブランディングが今後どこまで海外戦略に貢献するか楽しみであります。
  
 さて、ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-H&Mのモバイルサイト(08.07.25)

2位-どうする百貨店?(08.07.23)

3位-ユニクロックとUTグランプリ、2つのユニクロブランディング戦略(08.07.27)

4位-復活なるか、トランスコンチネンツ(05.06.21)

5位-セール期のプロパー商戦(08.07.31)

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August 03, 2008

今秋、国内最大規模のSC、レイクタウンイオンがオープン

 8月2日の繊研新聞に今秋10月、JR武蔵野線、越谷レイクタウン駅(新駅)前にオープンするレイクタウンイオンをはじめ、今年、埼玉、千葉に開業、増床の大型ショッピングセンターに関する記事が掲載されていました。

 レイクタウンイオンは、ビブレ、マルエツ、ジャスコなどをアンカー(核)テナントに、商業施設面積22万1000平方メートル、500の専門店、年間売上見込850億円の計画で、これまで日本最大のショッピングセンターだった、11万5000平方メートル、540の専門店今年の増床後の年商見込み636億円(08年3月期569億円)のTOKYO-BAYららぽーと(船橋)を抜いて1位になる模様です。

 イオンレイクタウンニュースリリース

 ららぽーと船橋は、日本最大の規模ということで、外資系ブランドから国内外のSPA、ファミリー向け業態、マルキュー系ファッションまで、幅広くブランド、テナントがリサーチできる場所として、業界では、私も含め、定点観測の場所にされている方も多数いらっしゃると思いますが、いよいよ、それを上回る規模のSC誕生ということで、今年は、注目を集めていますね。

 ビブレ、マルエツ、ジャスコもあるので、売上規模は確かに最大になりますが、ファッション専門店の部分に関しては、それでもなお、ららぽーと船橋が一番でしょうし、特に都市型MDの縮図とそこそこの感性を持った幅広い客層の購買行動を見ることのできる場所として、不動の地位は揺るがないとは思います。

 一方、イオンレイクタウンが楽しみなところのひとつは、都心で活躍されているファッション企業が今後の成長エンジンを模索する郊外向け業態の実験場になるのではないかというところですね。

 トレンドマーケットの企業が、感性と価格の折り合いをどうつけ、新しいマーケットに挑むか?それに対し、これまで、郊外SCを主戦場としてきた企業は、都心に近づき、どう対抗するのか?

 これは、H&M日本進出後のファッション業界の命題でもあります。

 三井不動産が、ららぽーとや三井アウトレットパーク、そしてこれから、イオンやイトーヨーカ堂が開発する都心近郊のショッピングセンターは、これまで別々のマーケットだった「都心」と「郊外」の交差点となり、どんな新しいマーケットが創造されるのか?

 とても楽しみなところです。 

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関連エントリー-三井アウトレットパーク入間開業、変わるアウトレットモールの位置づけ
関連エントリー-JR東日本が駅ビル開発・運営でイオンと業務提携


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