H&M銀座店オープンの最も素敵な広告宣伝
9月20日の日経新聞にオープンから1週間経ってもいまだに入店二時間待ちが続くH&M銀座店の記事が掲載されていました。
来店客が平日でも8,000人を超えるという同店は、金曜日時点で累計50,000人を突破したとのこと。
記事によると、H&Mオープンの13日以降、近隣のユニクロ銀座店、ZARA銀座店、松坂屋銀座店も軒並み「H&M効果」で来店客数が大幅増になっているようです。
「行ったが数時間並ばないと入れなかったのであきらめた」という業界の方々の話で、私も残念ながら、13日以後、「仕事の合間」などには行けるわけもなく、銀座には足が向いていないのが現状です。
オープンの時にプレスとして入られた方のお話によると、通路のせまい銀座店は、H&M側では、400人くらいをMAXに入店を制限せざるを得ない状況のようです。
おそらく、ファッションマーケット全般が、9月後半から秋物、10月中旬以降は冬物の立ち上がりと実需要も週を追うごとに高まってきますので、11月の原宿店がオープンして、しばらく落ち着くまで、行列をしないと入店できない状況が続くのではないかと予測されます。
H&Mの銀座店オープンには、ファッション誌から始まり、ウェッブ・モバイル戦略、直前は、マスメディアも動かし、銀座、渋谷などのメジャーエリアのビルボードもH&Mの広告一色になるなど、大々的な広告宣伝が業界でも話題になりました。
それまでは、正直言って、ファッション業界人、海外渡航経験者、海外ファッションに興味のある方々以外には、日本ではそれほど知名度のなかったH&Mも、それらの話題性、広告宣伝効果により、かような集客がはかられているのは、間違いなさそうです。
私が見聞きしたH&M上陸の広告宣伝のしかけの中で、もっとも素敵で、唸ったのは、オープン当日、暑い中、行列をされたお客さんに配られた黒字に赤のラインとH&Mロゴの入った折りたたみ式の日傘による演出です(上海オープンの時も配られたとのこと)。
この写真は、H&MのホームページからプレスIDを頂いて借用したものですが、
(Hayashi Hiroyasu氏撮影)
以前もご紹介した日本繊維新聞編集部ブログ;ドキュメントH&M銀座店オープン<後編>にも、もっとわかりやすいいい写真が載っています(リンク先の一番下の写真)。
12時になると、銀座の中央通りは歩行者天国となり、それまで歩道に並んで入店を待っていた行列は、歩行者天国となった車道に誘導され、幾重かに折り返されました。
銀座のど真ん中、歩行者天国に突如現れた「H&Mの日傘のお花畑」。この光景は、H&Mを知らずに銀座に来られた方の脳裏にも焼き付いたでしょうし、もしかして、H&Mの幹部の方々もどこかのビルの上からご覧になっていたりして、感無量だったのではないでしょうか?
お金を出しても買えない価値、PRICELESSのH&Mの顧客を巻き込んでの顧客参加型広告宣伝。
とても素敵ではありませんか。
と同時に、顧客が顧客を呼ぶ、テコの力?をも利用し、このような演出をしてしまう、H&Mの「しかけ方」は、ファッション業界の中でも一枚も二枚も上手だと思ったものです。今後、そんな「しかけ」がいろいろな場面で、繰り出されそうで、とても興味深いです。
いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第6位】→stay (08.9.20現在)
関連エントリー‐H&M銀座店オープン、その時ZARA、ユニクロは・・・
関連エントリー‐ランウェイの向こうにあるもの
| Permalink | 0
Comments
こんにちは。
スペインのイビザにてヨーロッパセレブ愛用ブランド「KurruKurru」を発見しました。
オンラインでも買えるので是非見てみてください:
www.kurrukurru.com
Posted by: Mia | December 05, 2008 09:12 AM