住友商事がランセル・ジャパンを設立
各紙が大きく取り上げる、オンワードホールディングスがジルサンダー(年商約200億円)を約264億円で買収した一件も楽しみではありますが、9月5日の日経新聞、繊研新聞に掲載されていた、住友商事が、70%出資して、カルティエやダンヒルを展開するリシュモンジャパンと共同で、ランセル・ジャパンを設立するニュースが気になったので、取り上げたいと思います。
昔から、海外ブランド、リテイル事業を「育成」するのが上手な住友商事が、いまや絶好調の米コーチの日本事業を軌道に乗せて保有株式を本国に売り戻した(05年)のは記憶に新しいところですが、今回のランセルについても、楽しみなところですね。
04年に旧ランセルジャパンをリシュモンジャパンが吸収、西川に独占輸入販売権を渡して、百貨店15店舗で販売していましたが、西川との契約期限切れに伴い、海外ブランドインキュベーターとして定評のある住友商事をパートナーとした模様です。
新ランセルジャパンは、15の百貨店売り場を引き継ぎ、5年間で40-50店の出店、100億円以上の売上を目指すとのことです。
住商は、コーチ売却後、バーニーズジャパン、ナラカミーチェ、を育成中。また、TV通販最大手ジュピターチャンネルとの連動も考えられます。
同社が手がける、日本で伸ばし切れていない老舗ブランドの市場開拓、楽しみですね。
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Comments
ランセル。
懐かしいような感じがするところから出発して、
どこまでいくのでしょう。
繊維は伊藤忠と思っていましたが、
住友商事はそれも含めての展開なのですか。
Posted by: タッシー | September 06, 2008 02:26 PM
タッシーさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます!
ランセルは、「リポジショニング」ができそうで面白いと思います。
伊藤忠は業界ではKINGですが、ブランドへの投資(利回り重視)および利権獲得の色合いが強く、住商はリテイルを中心とした育成+ノウハウ蓄積がお上手という特徴があると思います。
それぞれ考え方なので、どっちもありと思いますが・・・。
これからもよろしくお願いします。
Posted by: taka | September 06, 2008 11:55 PM