エバンジェリストの役割
9月12日の記事になりますが、日経新聞の1面下のコラム、「春秋」に、ここのところIT企業や製造業の社内で広がりつつある、「エバンジェリスト」という肩書についてのお話が掲載されていました。
「エバンジェリスト」とは、もともと、キリスト教の「伝道師」を意味しますが、最近では、特に技術を売り物にする企業において、新技術や設計手法といった今後の企業の成長のキーとなりうる社内のナレッジを、社外や社内に広める役目の人にこの肩書が使われているそうです。
単に技術のことが「わかっている」だけではなく、「わかりやすく伝える」力がなくては務まらない役目であり、日本IBMでは、コミュニケーション能力の高い、最上級の技術者のみが名乗れる名誉な肩書きだそうです。
このエバンジェリスト(伝道師)のようなお仕事、技術系の企業に限らず、ファッション企業しかり、企業が未来に向けて「継続的」な成長をしてゆく上で、とても大切で素敵な役割だと思いました。
企業は、これまで、従業員に会社の評価制度の中で成果を上げることを第一に求めて来ました。右肩上がりに時代はそれだけでもよかったかもしれません。
しかし、縮小均衡に入った今、これからは、成果そのものも大事ですが、成果を上げた個人や一部の人たちに帰属するナレッジ(知識・経験)をいかに「わかりやすく」社内に知らしめ、共有することによって、人を育て、相乗効果を上げるかを促進すべきで、成長過程でいかにそれを担える人財を増やせるかが企業成長のキーになると思っています。
その過程においては、今回ご紹介したエバンジェリストのような役割、制度が社内で活躍することになるのではと期待しています。
そして、それは、教育研修担当者とかの仕事ではなく、一線で活躍する実務経験者のもうひとつの昇進の姿であったりしたら、日本の未来も明るいのではないかと思ったものです。
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