絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ
10月23日の繊研新聞、日本繊維新聞に、バロックジャパンリミテッドが、同社の基幹ブランド、「マウジー」のディフュージョンブランドであり、ファストファッションへのチャレンジとして越谷のイオンレイクタウンに1号店をオープンした、「アズール・バイ・マウジー」の好調ぶりに関する記事が掲載されています。
同業態は、プレオープンの時(9月26日)に拝見し、ブログでも少し触れましたが、レディース7割、メンズ3割、カットソーは1900円から、マウジー得意のデニムが5900-6900円というような価格帯をマウジーとアバクロを足して2で割ったような店舗環境で販売しています。
約40坪の売り場で開店1か月の売上が4000-5000万円、月坪売上100万円超の効率で推移しているとのことです(記事によると予算の3倍とのこと)。
レイクタウンの中では、ZARAに次ぐ2位の売上高を記録しているようで、効率ではダントツナンバーワンです。
SC(ショッピングセンター)の平均坪効率で言うと、イオンあたりの大型SCで月坪効率24万円くらい、ららぽーとのような都市近郊SCあたりで40万円まで、100万円越えと言えば、都心のターミナル駅、駅ビルの上位並みの効率ですので、オープン月とは言え、しっかりと顧客の手ごたえを感じたことでしょう。
今秋、イオンモール岡崎、イオンモール草津に、出店予定、都心への出店も計画中とのことです。
アズール・バイ・マウジーのチャレンジにはいくつかの意味があると思っています。
マウジーのテイストを使い、「安いけどファッション性、トレンド性が高い」商品をヴォリュームマーケットに送り出す、ファストファッションへの挑戦という商品構成、品揃えはもちろんのこと、今後、ファッションストアたるもの、商品や価格だけでなく、店舗環境においても、もっともっと顧客の感性を魅了する世界観を競わなければならない時代に向けてのさきがけ的な意味も持っていると思っています。
来秋、アバクロこと、アバクロンビー&フィッチが銀座に1号店をオープンして、いよいよ日本進出を果たしますが、アバクロが日本のファッションマーケットに与えるインパクトは、アバクロの商品、品揃えそのものではなく、ファッションストアの 「店舗環境革命」 だと思っています。
彼らが世界を見渡しても超一流と言われる、買い物をする人を魔法にかけるような、ブランドプロモーション、店舗に入った瞬間に、五感で顧客を「とりこ」にする、店舗環境のきめ細かい演出。
アバクロが、それを日本に持ち込んでくること、それに刺激を受けた生活者は、それをスタンダードとし、日本のファッションストアに、より高次元のものを求め、それに対して、ファッション企業はますます店舗環境に磨きをかけること。 ぜひ、そんなトレンドを楽しみに、アバクロ日本進出を見ていただきたいと思います。
もちろん、すでにそのあたりに取り組んでいる元気印の日本のファッション企業はあります。マウジーなどバロックグループのブランドを筆頭としたマルキュー系、また、ユーズドミックス業態のハンジロー、WEGOあたりはその好例ではないでしょうか。
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