ポイントのブランド複合店展開
10月27日の日経MJに、ローリーズファームなどを展開するファッションSPA(製造小売)企業、ポイントが、同社が展開する11ある既存のブランドを3つ以上組み合わせ、ブランド複合大型店としての出店を本格化させることに関する記事が掲載されています。
屋号は「コレクトポイント」とし、1号店は、すでにローリーズファームが出店している岡崎市のSC(イオンモール)で既存の売場を3.6倍(30坪→110坪)に増床する形で、ジーナシスとヘザーを併設させることによって実現するとのことです。
同社は、欧州ファストファッション対策、今後の成長エンジンとして、大型店出店を模索して来ましたが、2ブランドを併設させたららぽーとTOKYO-BAY、イオンレイクタウンの実験も順調とのことで、今後は3つ以上の組み合わせにチャレンジするというものです。
ただ売場を大きくして大型店にチャレンジして失敗するケースは、業界の歴史の中で、枚挙にいとまがありませんが、同社のこの方式による大型店出店が非常に地に足が着いていると思うのは、同社は、
○等身大MDの実践、すなわち、客層と同世代のライフスタイルを地でいく企画者がMDを務めていることを身上としているところ
○業界の中でも、店頭を基点に、どんな顧客層がどんな商品を買っているのかを、定性的(感覚)、定量的(データ)に緻密につかんで品揃えを考えている企業だということ
○その結果として、新業態は全く未開のコンセプトにチャレンジして作ったのではなく、既存ブランドの派生業態としてすでにある需要、客層を分割して開発、磨きをかけて来たこと
です。
ローリーズファームの店頭、MDから芽を見つけ派生したジーナシスもレプシムローリーズファームもしっかり同社の柱になってきたと思います。
そうして、今度は、すでにある業態で実績の読める立地で、見つけた需要の広がりを取り込むために、増床して、一度派生させたブランドに再集合をかけるという手法はとても理にかなっていると思います。
規模はまだ今期末見込みで、862億円のポイントですが、潜在力は、日本を代表してグローバル企業と伍してゆけるものを持っていると思います。
今後の展開、期待したいと思います。
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