高島屋・阪急阪神統合へ、百貨店再編第2幕スタート
週末の流通関連のトップニュースは、やはり百貨店業界3位の高島屋と5位の阪急・阪神百貨店を傘下に持つエイチツーオーリテイリングが2011年をメドに統合することで合意したことに関するニュースでしょう。
統合が成立すれば、同グループ会社は、2009年2月期売上見込ベースになりますが、1位の三越伊勢丹を上回り、業界最大の売上規模となるようです。(以下、日経新聞10月11日記事より)
2009年2月期売上見込
1位 高島屋+H2O 1兆5585億円
2位 三越伊勢丹 1兆5400億円
3位 Jフロントリテイリング 1兆1310億円
4位 ミレニアムリテイリング 9680億円
今回の両社の統合の期待効果としては、
○商品共同調達によるバイイングパワー、価格交渉力のアップ(特に両グループが有力店舗を持つ梅田・難波の関西地区で強み。)
○業界の中でも、収益率、財務体質のよい2社の統合による都心部再開発、大改装など投資への弾み
○株式時価総額を増し買収リスクの軽減
などが挙げられています。
12日の日経新聞に、現在7兆7千億円の百貨店市場規模が将来5兆円まで縮小するとみられている中で、百貨店が統合して投資(都心部への出店、大改装)を競っていることについて書かれているくだりがあったので、引用させていただきますが、
「『どれだけ客数が増えるかわからないが、投資をやめたところが負けるチキンレース』(大手百貨店幹部)に突入している」
「1店舗あたりの収益が伸びない状況下で、投資余力を保つには規模の拡大に頼るしかない。」
という事情のようで、統合で百貨店は「4強?体制」とは言え、実態はどこも厳しい状態のようです。その後は、業界の方々が予言するように2強体制、そしてアメリカのようにメーシーズ1強のような構図になって、ディスカウンターやカテゴリーキラーと業界挙げて戦う時代がくるのでしょうか?
ところで、上位百貨店グループの10月10日終値での株式時価総額は以下の通りです。(日経新聞10月11日記事より)
高島屋+H2O 3371億円
三越伊勢丹 3703億円
Jフロントリテイリング 2343億円
そういえば、ユニクロのファストリが今、M&Aのために用意している資金は3000ー4000億円。
百貨店も安定株主対策はされているでしょうし、ファストリも買わないとは思いますが、ファストリが考えているM&A規模からすると、どの百貨店グループでも買えちゃうってわけですね。
さて、10年後の百貨店業界、どうなっているのでしょうか。
いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第6位】→stay(08.10.12現在)
| Permalink | 0
Comments