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November 30, 2008

ユニクロがバングラデシュに合弁工場設立

 11月29日の日経新聞、繊研新聞に、ユニクロを展開するファーストリテイリングが、中国の素材メーカー、縫製メーカーなどとともに、バングラデシュにアパレル製造の合弁会社を設立することに関する記事が掲載されていました。

 出資比率は中国側が83%、ファーストリテイリングが10%、バングラデシュの縫製メーカーが7%で、09年に縫製工場、10年に生地と紡績工場を稼働させ、現地でのグループ一貫生産体制をとる模様。設立された工場で生産されるTシャツなどの製品(5年後に年間5800万点生産体制へ)は、約半分がユニクロ向けとなり、残りは、世界の他のアパレル企業向けに供給する計画とのことです。

 ユニクロは、中国への生産一極集中を危惧し、将来3割は中国以外で生産することを目指していますが(チャイナプラスワン政策)、今回の案件もその一環で、中国での信頼できる既存パートナーの手を借りてのバングラデシュへの分散投資のようです。

 バングラデシュは、世界の最貧国のひとつで、EU、アメリカ、日本などが特恵関税を設けて、輸入を奨励していましたが、EU、アメリカが先行し、日本の繊維産業はこれからですね。

 靴のABCマートあたりは、同国からの革靴の輸入はTQ(関税割り当て)が不要だったため、メリットが大きく、早くから現地での生産を始めていましたが、アパレルに関しては、出遅れており、むしろ、EU、アメリカのカジュアルファッション企業に鍛えられ(特に、H&Mはバングラ製多いですね)、向上してきた品質を享受する形になるのではないかと思います。H&MやGAPのバングラ製の綿ニットやTシャツは、日本でも買えますが、なかなか悪くはないクオリティをしてますよ。

 バングラは、水害に弱い地域だったり、日本までの海運には少々時間がかかりますが、政府が繊維輸出を優遇、奨励しているため、インフラも整ってきているようで、比較的近くのベトナムやカンボジアあたりよりも素材が調達しやすく、ユニクロが力を入れるとなると、今後、日本でもバングラ製アパレルをよく目にするようになるかもしれませんね。

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November 29, 2008

サンエー・インターも来春ファストファッションの新業態を出店

 アパレル大手、サンエー・インターナショナルが来春からファストファッションに対応する新業態「Lovefool(ラブフール)」を駅ビル・ファッションビルに出店することを発表したことに関して、各メディアが報じています。

 同社のプレスリリースは「Lovefool の立ち上げについて」の通りですが、詳細が11月29日の繊研新聞に掲載されていますので簡単に整理すると・・・

・ロンドンテイストを基軸にトレンドを低価格で提供するファストファッション業態
・標準売場面積は35坪
・70%がオリジナル企画、30%をロンドンブランド(20ー30ブランド)を買付
・布帛アウター、トップ20%、ニット・カットソー40%、ボトム20%、雑貨・アクセサリー20%
・アイテム平均単価:ジャケット14000円、ワンピース9000円、ニット6000円、カットソー4000円、ボトム8000円で客単価8000円を想定
・来春3店舗出店、3年で15店舗、売上目標30億円
・同社の基幹ブランド、「ナチュラルビューティ」のMD・生産ノウハウとグループ企業の「フリーズショップ」の編集ノウハウを活用
・最大の競合相手はトップショップ

 来年のファストファッションブームに、アパレル大手各社が何らかの手を打ってくるのは当然の話ですが、記事によると、同社の新業態は欧州マーケットをリサーチした上での開発のようで・・・イギリス本国のトップショップにかなり刺激を受けたようですね。

 H&MやZARAのようなオリジナル商品オンリーではなく、本国のトップショップにならって、(ロンドン)ブランドセレクトを噛ましているところがミソで、LAブランドなどのミックスで成功しているフリーズショップを展開している同社らしさを感じます。 

 「Lovefool(ラブフール)」と聞いて、パッと思い浮かんだのは、私も好きなスウェーデンの人気グループ、カーディガンズのヒットナンバー。

 トップショップのいいとこどりをして凝縮したフリーズショップのような感覚の店内にカーディガンズの「Lovefool(ラブフール)」が流れている様子、なんかハマってるなぁ、なんて勝手に思い浮かべて楽しんでおりました。 

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November 27, 2008

H&M次回のゲストデザイナーは英マシュー・ウイリアムソン

 H&Mのプレスリリースによると、同社のデザイナーカプセル(限定)コレクション、今年のコム・デ・ギャルソンに続く第6弾は、来春のMATTHEW WILLIAMSON(マシュー・ウイリアムソン)とのことです。

 H&Mプレスリリース原文:MATTHEW WILLIAMSON BRINGS SUN TO H&M THIS SUMMER

 共同通信PRワイヤー(和訳版):マシュー・ウィリアムソン、この夏H&Mに太陽をはこぶ

 09年4月23日より、限定レディース・コレクションを指定店舗にて発売し、5月中旬から世界各地のH&M全店でメンズ&レディースのサマー・コレクションを発売する予定。同氏がメンズウェアを手掛けるのは、このH&M限定コレクションが初めてとのこと。

 マシュー・ウイリアムソンは、あまりご存じないかと思いますが、自身の名前でもNYでコレクションを発表していますが、「プッチ柄」でおなじみのエミリオ・プッチの現クリエイティブディレクターで、鮮やかなプリント柄を特徴とするイギリス出身の若手コレクションデザイナーと申し上げればよろしいでしょうか。

 ファショコン通信:マシューウィリアムソンのブランド情報
 Matthew Williamsonウェブサイト

 おやっと思ったのは、これまでの5回のデザイナーコラボはすべて秋冬シーズンの発売でしたが、春夏は今回が初めて・・・事情としては、来春進出が決定しているロシア市場のモスクワ1号店オープンに合わせたものと思われます。ちょうどマシュー・ウイリアムソンのエミリオ・プッチでのお仕事も09SSシーズンで任期切れとなったこともあるのでしょうね。

 するとH&Mは、秋冬もまた別のデザイナーとのコラボを考えるのでしょうかね、さもなければ毎年デザイナーカプセルコレクションおよびその販売促進活動でジャッキアップしてきた前年売上をクリアするのは並大抵ではないと思いますので・・・  

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関連エントリー‐H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリー‐H&M(エッチアンドエム)の06年コラボはヴィクター&ロルフ
関連エントリー‐H&M 今秋のコラボデザイナーはロベルト・カバリ
関連エントリー‐H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー‐セレブとのコラボはドーピング?


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November 26, 2008

東京のストリートファッションを世界へ

 11月26日付の繊研新聞に同紙創業60周年記念企画として連載されている「繊維・ファッションビジネスの60年」の最終回。次にある結びの一節(同紙からの引用)は、日本の生活者等身大のストリートカジュアルが世界のファッションを牽引してゆくポテンシャルを持っている、と厳しい市況からなかなか抜け出せない業界を勇気づける内容で共感しました。

 「近年、日本のストリートカジュアルは世界から注目されており、世界のファッションをリードしているといわれる。(中略)この流れを発展させ、進化、定着できるか、アジアの東端に生まれた異質なカルチャーとファッションに終わってしまうか、大きな岐路にある」

 私も、日本、特に東京のストリートファッション文化は、今後、マンガやアニメなどのカルチャーと並んで日本の「世界に売れる」財産のひとつだと思っています。

 そんな記事が掲載された今日、奇しくも私の過去のブログエントリー(関連エントリー※1、※2)の内容などに刺激を受け、実際ストリートスナップサイト、”BRIGIT(ブリジット)”を立ち上げた株式会社VARIANT(ヴァリアント)の宮本さんが表参道の事務所まで訪ねてこられました。
 
 BRIGITファッションスナップサイト

 宮本さんは、とても情熱とバイタリティのある方で、現在、日本に20くらいあると言われるストリートスナップ(略してストスナ)サイトの中で、立ち上げ間もないにも関わらず、毎週コンスタントに原宿で撮影した新しいスナップをアップしていることを評価され、クライアント、ネットワークも着々と広げられ、先日のNHKテレビ番組、「東京カワイイ★TV」の「ストスナ特集」にも登場されていました。

 東京カワイイ★TV ストスナされたい夢をかなえます

 WEB2.0時代に、決して夢物語ではない、現実味のある彼の話に、しばし時間を忘れ、うなずきながら聞き入り楽しい時間を過ごしました。

 私が東京ストリートファッションが世界から注目されているの気づかされたのは、ちょうど10年前、アメリカに住み、仕事をしていた98年、日本のバイヤーも憧れる複数の米大手ファッションチェーンのバイヤーたちから「お前は、東京から来たのか、東京のストリートファッションって面白いよね、俺たちは毎シーズンウォッチに行ってインスピレーションを感じてくるんだ」と聞かされた時でした。その後、日本のファッションチェーンで働いていた時もロンドンに出張して、買い付けしようとした新鋭ブランドの関係者と話す度に、「逆に東京でどんなファッションが流行っているのか、話を聞かせてくれ、とても興味があるんだよ」と真剣に聞かれたものでした。

 いまや、世界の勝ち組ファストファッションSPA、H&M、ZARA、TOPSHOPの企画関係者が東京を重要なストリートファッションの定点観測地にしていることも有名な話です。

 ファッションを世界から輸入して日本を豊かにしたいと情熱に燃えた商社マン時代。いまや日本は満たされ、東京は世界でもっとも多くのファッションが集まり、リミックスされるようになり、そんなオールドスタイルの商社マンスピリットの使命は終わったかもしれません。
 これだけ東京が世界の中心になっている今となっては、特に、新世代の日本のファッション企業は、東京のファッションを世界に売ることを考えて頂きたいと思います。そんな動きを応援して行けたらと思う今日この頃です。

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※1関連エントリーファッションビジネスの常識を逆回転させる?ストリートスナップの魅力
※2関連エントリー‐スナップサイトの勢いと可能性

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November 25, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 円高、ユーロ安を受けての欧州ラグジュアリーブランドの値下げが次々と発表されています。一方、国内市場が飽和状態となって、新たなる成長のために、世界第2のマーケット=日本に進出をもくろむアメリカのチェーンストアが今後も出てきそうです。

 来年にかけて、欧米ファッション企業の視線が再び内需に期待がかかる日本のマーケットに向けられるってなこともおこりそうな状況になってきましたね。 
     
 さて、ランキングは以下のとおりです。
   
【ランキング】
1位-H&M原宿店オープン、神宮前交差点はグローバルSPA激戦地(08.11.08)

2位-伸びるシャツ専業SPA(08.11.21)

3位-ポイントが国内既存ブランド、複合業態に戦力集中(08.11.18)

4位-米アバクロ社が海外出店を加速(08.11.20)

5位-プッシュ型マーケティングとプル型マーケティング(08.11.15)

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November 24, 2008

価格をデザインせよ

 11月24日の日経MJの一面に、良品計画が展開する「無印良品」の次世代に向けた社内改革に関する記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。

 根強いファンを着々と確立し、近年のしまむら流業務改革も功を奏し、09年2月期に売上高1724億円、純利益104億円の過去最高を見込む「無印良品」。

 創業当時のキャッチフレーズであった 「わけあって、安い」 は業種別カテゴリーキラーであるニトリ(家具)やユニクロ(アパレル)の躍進によって死語になりつつあり、いまとなっては 「ずっと良い値。」 で定番品の価格を両社の価格並みに維持しながら、「機能」「デザイン」に磨きをかけている真っ最中です。

 以下、記事にある同社の取り組みを簡単にまとめてみます。

○同社の商品機能改善力の強みのひとつは、生活者の部屋を実際に訪問し、実際の生活の中での商品の使い勝手を観察した上で開発をする、「オブザベーション」(※1)にありますが、最近では、それにネット会員190万人を対象にしたアンケートでその仮説を再確認した上で、商品化をすることによって開発精度を高めているとのこと。

○かつては、すべて外部委託していた商品のデザイン。04年から中途採用を始めた社内デザイナーが成果を出すようになり、一目で無印と分かる新製品をタイムリーに店頭に投入できるようになった。

○価格だけでなく、質の高い商品が受け入れられるかどうかを新業態「MUJI」で実験中。「無印良品」の3倍の値段になるが、オリジナルの半値以下となるトーネット社と共同開発した4万円前後のイスなども取り扱う。

 この中で、最近、私が業界で関心を持っている動向の一つに、2番目にあるような、経験のあるデザイナーを中途採用し、社内に抱え、本格的に提案型商品のデザインをしようというファッションSPA(製造小売業)が増えていることがあります。

 この話、業界外の方には意外かもしれませんが、日本のファッション、特に小売企業は、デザイン機能を外部に委託しているケースが少なくありません。本来、ファッション企業ってものはデザインが肝のはずなのに、デザイナーは実際、一年中、デザインを描いているわけではないので、悲しいかな、その人件費を固定経費にしたくなかった、あるいは、デザインソフトは商品仕入れ値に込みにして買えばよい、というのが多くの企業の考え方にあったのではないかと思います。

 今、ようやく、そういった社内デザイナー本格採用の動きが出ている背景、刺激になっていることの最大要因には、IKEA、H&M、ZARAのようなグローバル企業が日本に進出、拡大していることに対する日本企業の危機感があると思います。

 それらのグローバル企業は、外部にもデザイン委託する場合もありますが、社内に100人超のデザイナーを抱え、上層トレンドマーケットのコピー商品やトレードオフ商品(最低限の機能に絞って安く作られた商品)にとどまらず、一方で、トレンドマーケットに遅れることなく、同じタイミング、プロセスでデザイン活動を行うことによって、低価格でデザイン性の高い商品をタイムリーにマーケットに送り出す、世界的流通革命を起こしており、今、その波が日本にも押し寄せて来たというわけです。

 今回のエントリーのタイトル、「価格をデザインせよ」は、かつて読んで感銘を受けたIKEA(イケア)について書かれた本 「IKEA超巨大小売業成功の秘訣」(リューガー・ユングブルート著;日本経済新聞出版社) にあった
 
 成功の秘訣1-価格 「まず値段をデザインしろ」 からつけさせてもらったものです。

 この本によると、IKEAでは、商品の開発にあたり、まず、生活者に支持される、あるいは業界がびっくりするような販売価格を決め、その後、実際のデザインにとりかかるのが常識になっているそうです。

 デザイナー自身が、その価格を実現するためには、どんな素材を使って、どんなデザインで、どこでどうやって作るかを考えるところから始める、というわけです。

 どこにでもありそうな値段でいいものを作ることはどこの企業でもできるわけで、デザイナー自身が、単に妥協して魅力のない安物を作るのではなく、コストマインドをしっかり持ち、極限まで「価格をデザインして」商品化するというのは強いなぁと思います。

 日本では、結構、分業が進み過ぎていて、デザインする人とコストを考える人が違う場合が多いので、思い通りの商品が出来上がらなかったり、思い通りになったけど、高くなりすぎて、売れなかったり、という耳の痛い話が多いですからね。

 そんなグローバル企業との競争は、これまでの切った貼ったの小手先のテクニックだけではなく、腰を据えた取組が必要なのだな、と痛感させられる次第です。

※この本は、IKEAだけに限らず、H&M、ZARAのようなグローバルファッションSPA企業の発想、戦略を知る上でお勧めします。

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※1 関連エントリー‐オブザベーションで生活者に優しい商品、売場づくり


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November 21, 2008

伸びるシャツ専業SPA

 11月20日の繊研新聞にシャツに特化したSPA(製造小売業)、販売好調のメーカーズシャツ鎌倉に関する記事が掲載されていました。

 同社は1993年に創業、

 ・綿100%ファインクロス(細番手)素材
 ・シャツの縫い方でもっとも丈夫な本縫い仕上げ
 ・高瀬貝のボタン使用

 といった上質なシャツを4900円のワンプライスで工場直販することで話題となりました。

 当時、商社で大手シャツメーカーの担当もしていましたので、シャツ、ブラウス生産には興味があり、鎌倉のシャツ工房の直営店だということで、ちょっぴりロマンを感じ、お店をよく拝見しに行ったものです。

 メーカーズシャツ鎌倉

 同社は、急拡大することなく、一歩づつ進まれ、現在、都心好立地中心に13店舗+ネット販売、年間40万着販売されているとのこと。丸ビル店で月坪200万円とはすばらしいですね。インド、ロシアへの輸出、ニューヨーク出店の話もあるようです。

 後発で卸から直営転換で拡大、多店化で成功した東京シャツのシャツ専業SPA、「シャツプラザ」「シャツ工房」ジェトセッター」(こちらは1900円~幅広い価格帯)などもいまやSCでは常連さんとなりました(FC含めて日本全国161店舗)。やはり、狭い坪数で高効率を上げる、とデベロッパーさんからの評判もよいようです。

 個人的な話ですが、体格の割には首が細く、手の長い「規格外」の私が、社会人になって初めて手にしたオーダーメイドの服は、シャツでした。手の届く贅沢で、なんか嬉しかったものです。

 今後も、シャツに限らず、専業メーカーさんが、専門性を追求し、無理なく小スペースで製造小売化し、生活者に近づき、いろいろなソリューションを果たされること、期待したいと思います。 

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関連エントリー‐単品特化でオンリーワンを目指す

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November 20, 2008

米アバクロ社が海外出店を加速

 11月20日の繊研新聞にアメリカのアバクロンビー&フィッチ(アバクロ)社の海外出店加速の記事が掲載されていました。

 記事の内容は、以下の第3四半期決算(08.8月-10月に相当)と同時に発表された同社のプレスリリースに基づいているようです。

 Abercrombie & Fitch Reports Third Quarter Results

 アメリカの不況は、多くの小売企業を直撃し、同社の第3四半期速報も、基幹業態のアバクロ、ホリスター他、すべての業態が既存店売上高減収で会社全体の既存店売上高前年対比も14%減と大苦戦。

 CEOのマイク・ジェフリーズ氏は、不況下でも競合他社のように値下げに走らず、ブランドポジショニングを大切にすると言い、むしろ海外への活路を強調しているようです。

 アメリカ国内で飽和状態となったアバクロンビー&フィッチ業態(中心ターゲット大学生)は先に欧州出店を始めていて、来年秋には日本にも上陸しますが、代わって国内成長の牽引役となった2番目の柱ホリスターカンパニー業態(高校生向け)も、早くも今年の10月、ロンドンに欧州1号店を出店しており、好調な滑り出しとのことです。この後、ホリスターは、ロンドン郊外ショッピングモールを中心に数店の計画があるようです。

 それにしてもアバクロ業態はロンドン、コペンハーゲン、ミラノ、東京、パリと主要国への旗艦店の出店計画だけ明らかにしているのが気がかりです。アメリカでは、アバクロは「大学生が親に買ってもらうブランド」であって、決してラグジュアリーブランドではないので、勘違いしないで、しっかりと各国マーケットに進出して欲しいと思います。(日本進出の水先案内人が業界の旧態依然とした業態の出身者でなければよいですが・・・)

 来年は、業界では、アバクロ(09秋、銀座)と同じくアメリカのフォーエバー21(09春、原宿)の日本上陸が話題になると思いますので、このあたりのニュースは引き続き追っかけて行きたいと思います。

 ところで、アメリカファッション小売業苦戦の中、日本進出が待たれるアーバンアウトフィッターズグループ(同名の基幹業態、アンソロポロジー、フリーピープルなど)は同じ第3四半期も既存店売上高10%増の好調の模様です。彼らからも目が離せないですね。

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関連エントリー‐アバクロ日本進出は2009年後半
関連エントリー‐米アーバンアウトフィッターズ、欧州そして日本へ

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November 18, 2008

ポイントが国内既存ブランド、複合業態に戦力集中

 10月17日の繊研新聞にこのたび発表されたポイントの10年02月期からの中期計画に関する記事が掲載されていました。

 同社はこれからの3年間は、先に発表されていた香港発グローバルブランドの開発(※1)を当面見送り、ローリーズファームやグローバルワークといった国内基幹ブランドおよび既存ブランドを組み合わせた事業(※2)に戦力を集中、国内で伸ばせるところ(天井)まで極めることになります。(※1,2とも下に関連エントリーがあります)

 今年のH&Mの日本進出に始まり、来年は海外で勢いのあるファッションSPAが次々と上陸します。

 日本のファッション企業がもたついて、海外に打って出る前に、海外勢に本土上陸され、日本マーケットがグローバルウォーズの渦に巻き込まれたと言っても過言ではない状況。同社は「選択と集中」の経営から考えて、いま日本のシェアを維持、拡大することが優先事項と判断したということになります。

 正直グローバルブランド構想の凍結は残念ですが、来年更に熱くなる日本市場を迎え撃つのは、うちしかないとばかりの決意を頼もしく感じ、動向を注目して行きたいと思いました。

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関連エントリー-ポイントが香港を拠点にグローバルSPAを目指す
関連エントリー-ポイントのブランド複合店展開

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November 17, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 やはり先々週、原宿店をオープンしたH&M、そして、来春上陸予定のフォーエバー21関連にアクセスが集中しました。

 先ほどランチタイムにラフォーレ原宿の前から15分待ってH&M原宿店を覗いてきました。

 まだ、彼らも「種まき中」と見えて、業界の人から見れば、当たり外れのばらつきがありそうな品揃えのように見えますが、レジ待ちやフィッティング待ち、商品物色中のお客さんが抱えている商品を眺めていると、「おぉ、こんなたくさんある中から、よくぞそんな素敵なの見つけましたね、どこに置いてあったの?」と語りかけたくなるほど、さすが日本のお客さんは目が肥えているなぁ、目利きも少なくない、と思いながら、しばし過ごさせていただきました。特にレディースの2階フロアが熱いです。コムデギャルソンとのコラボシリーズは一部再入荷していましたが、触る人が少なかったようです。

 買上率は出口カウントでざっと50%くらい。落ち着いてきたらどれくらいになるでしょうかね。
     
 さて、ランキングは以下のとおりです。
   
【ランキング】
1位-H&M原宿店オープン、神宮前交差点はグローバルSPA激戦地(08.11.08)

2位-米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣(08.11.6)

3位-H&M銀座店オープン、その時ZARA、ユニクロは・・・(08.09.13)

4位-住友商事がマーク・ジェイコブス・ジャパンを設立(08.11.12)

5位-店頭情報活用の精度を上げるレッグファッションSPA(08.11.11)

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November 15, 2008

プッシュ型マーケティングとプル型マーケティング

 11月14日の繊研新聞に、この度来日された、日本進出10年目となるZARA(ザラ)を展開するインディテックスグループのCCO(チーフコミュニケーションオフィサー)、ヘスス・エチェバリアさんのインタビュー記事が掲載されていました。
 
 同氏の言葉の中に、同社の経営理念を象徴する言葉がありますので、そのまま引用させていただきます。

 「私たちが広告をやらないのも、一番良い面を切り取って見せても゛現実は店の中にある゛からだ。魅力的なブランドは口コミで集客でき、ディベロッパーから誘致してもらえる。店のロケーション、ウィンドー、店内ディスプレー、インテリアデザイン、カスタマーサービスの五つの要素が良いコンディションであれば口コミど良さが伝わっていく。」

 マーケティング用語にプッシュ型とプル型という言葉があります。

 アパレルビジネスに置き換えて、旧来型のシーズン見込み生産商品を広告宣伝で呼び、接客などにより売り減らして行くスタイルを「プッシュ型」とすると、SPA(製造小売)系はじめ、店頭をリアルタイムにアンテナとして活用できるファッションリテイラーは、実需を見ながら変化に対応して行くという点で、その多くは、「プル型」と言われています。
 
 同じ世界の大手ファッションSPA企業でも、第1世代(ベーシック系)のGAPは広告宣伝費を使って計画商品を売り減らすプッシュ型色が強く、LIMITEDは立地こそ最大の広告宣伝と言い、広告宣伝費をほとんどかけず、その分、好立地の家賃に回し、路面でもSCでも極めて生活者の目につく場所に出店し、商品サービスを磨いて待ち受けるという点でプル型色が強い企業でした。

 第2世代(ファストファッション系)は、そもそも、生活者の心の中に、いつ行っても新しい商品が並んでいるから定期的にチェックしようというポジショニングを作り上げ、待ち受けますので、根本的にプル型ですが、上記の通り広告宣伝を行わず好立地、オペレーションのスピード・精度に投資するZARAは超プル型、広告宣伝費もそこそこかけるH&Mはプル・プッシュ併用型と言えましょう。

 ユニクロは・・・

 広告宣伝って、派手でかっこいいけど、顧客を呼んだはいいけど、商品・サービスの準備ができていない時は逆効果になることは、マーケティングの基本中の基本だと思います。

 そんな意味で、ZARAの理念に強く共感を覚えます。

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関連エントリー‐ZARA(ザラ)に学ぶ顧客満足の真実
関連エントリー‐数字で見るZARA(ザラ)の店頭鮮度
関連エントリー-セレブとのコラボはドーピング?

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November 12, 2008

今日は「洋服の日」

 日経新聞一面コラムの春秋を読んで、今日11月12日が「洋服の日」だということを知りました。

 業界に20年もいて、初めて知ったお恥ずかしい話。

 コラムおよびネットの情報によると、明治5年(1872)のこの日に、「礼服ハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出され、裃(かみしも)や束帯(そくたい)が消え洋式礼装に代わった服装革命の日。その百年後の1972年に全日本洋服協同組合連合会が百周年ということで、この日を「洋服の日」に制定したそうです。

 今、日本のファッションマーケットは、ユニクロがベーシックウエアの品質向上に磨きをかけ、世界ファストファッションの雄、H&M上陸で、トレンドファッションを安価にコーディネートのアクセントとして取り入れることが普及し始める革命期の始まり。手軽におしゃれをするパーツはマーケットのあちこちに出揃いつつあります。

 アパレル、ファッション業界の市況の厳しさが伝えられる中、クールビスもウォームビスも話題性が薄れた昨今、今日、「洋服の日」に、業界関係者は、もっともっと、こんな風に賢く上手に着こなしてファッションを楽しもう!なんていう業界全体を盛り上げる明るい啓蒙活動的なキャンペーンはかけられなかったものかなぁ、といまさらながら思った次第です。

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住友商事がマーク・ジェイコブス・ジャパンを設立

 11月12日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞に、婦人服アパレルのルックが10年に渡るマークジェイコブスとの独占販売契約を解消し、変わって、住友商事がマーク・ジェイコブス・インターナショナル(ニューヨーク)と折半出資で、マーク・ジェイコブス・ジャパンを設立し、事業を継承することになったことに関する記事が掲載されています。

 ルック、住商がそれぞれ同じ11月11日に別々にプレスリリースしたニュースなのに、日経は、住商のジャパン社設立のみを報じ、業界2紙はルックの契約解消だけを報じた、ちょっと不思議な現象でした。

 住友商事プレスリリース

 いずれにしても、住商さんには、欧米ブランドの駆け込み寺、日本でのブランド事業再構築のプロあるいはインキュベーターとしての期待が高まりますね。マーク・ジェイコブスの魅力にますます磨きをかけて頂き、日本マーケットでよりよく認知度を高めていただくことを楽しみにしています。

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関連エントリー-住友商事の地に足のついたライフスタイルリテイル事業
関連エントリー-住友商事が伊勢丹からバーニーズジャパンを買収
関連エントリー-住友商事がランセル・ジャパンを設立

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November 11, 2008

店頭情報活用の精度を上げるレッグファッションSPA

 11月11日の繊研新聞に好調勝ち組レッグファッションSPA企業、チュチュアンナとタビオ(靴下屋)の2社に関する記事が掲載されていました。

 チュチュアンナは07年度売上高111億円、ここ数年年間30店舗ペースで今年末には157店になる見込み。貿易子会社経由で80%を海外生産、20%は国内でQR(クイックレスポンス)対応。店の客層にあわせて、テイスト別に、
 
☆ ピンクレーベル‐基幹ブランドでヤングからミセスまで幅広くベーシックからトレンドまでを展開
☆ グリーンレーベル‐郊外SC向けトラッドテイストでヤングからキャリアをターゲット
☆ ブラックレーベル‐都心背伸びしたい女子高生

 と使い分け、なおかつ立地にあわせてアイテムも靴下だけでなく、インナーウエア、ホームウエアを組み合わせて販売するところに特徴があります。

 タビオ(旧社名ダン)は、レッグファッションSPA業態のパイオニア的存在「靴下屋」を基幹業態に、07年年度売上高145億円、283店(FC・海外込み)。

 「日本の靴下産業の直営店」と言っても過言ではないほど、国産にこだわりつづけ、日本の靴下産地を背負って立つ代表企業です。(いつも表参道ヒルズのTabio利用させてもらってます)

 同社は、従来は、生産側の都合のプロダクトアウト型品揃えが中心だったものが、最近では、種まき型、実験商品の販売実績から、店頭で売れ筋の芽を見つけては、サプライチェーンにフィードバックする方式も定着してきたようです。

 昨年からスタイリングのトレンドにマッチしたレギンスやタイツなどのヒット商品に恵まれ、絶好調と言われていたレッグファッション業界でしたが、実は、「春夏物はヒット商品はなかったが、売上は落ちなかった」その裏には、同社の店頭起点で実験販売を繰り返しながら売れ筋を見つける仮説検証MDの精度向上があったようです。

 個人的な話になりますが、私がアパレル小売チェーンで働き始めた時、ソックス、アンダーウエアーを含む服飾雑貨と靴のバイヤー兼ディストリビューターからキャリアをスタートさせてもらったことは、貴重な経験であり、今の仕事(在庫コントロール)のベースになっていると思っています。

 特にソックスやアンダーウエアのようなアパレルに比べ単価が安く、回転の速いファッションアイテムで、小スペースでバラエティーを打ち出すことも出来たので、一方では、定番的な商品を1点売れたら1点補充、決して在庫を切らさない、いわゆるカンバン方式を徹底しながら、もう一方では、実験販売を繰り返し、データや店頭の顧客の反応を見ながら、芽が出たものを広げて行く楽しさがありました。販売実験が失敗したらしたで、アイテム特性上、在庫処理もやりやすかったですから。

 つまり、ファッション小売で在庫補充の大切さと仮説検証の基礎がわかり、練習(と言っては失礼かもしれませんが)をするには、うってつけのアイテム群だったという訳です。

 記事を読みながら、昔の仕事を思い出すとともに、両社でもそんな風に、店頭のお客さんの反応とデータを見ながら、楽しみながら仮説検証をしてゆく人財、そして商売人がどんどん育って行き、会社も伸びて行かれるといいな、と思った次第です。 

 チュチュアンナHP
 タビオHP

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関連エントリー‐レッグファッション人気で靴下SPA(製造小売業)が好調
関連エントリー‐インナー専業メーカーのSPA(製造小売)化が進む

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November 10, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 円高は輸出に頼る日本の製造業の業績を直撃し、トヨタの1兆円減益予測のニュースにはそのスケールの違いにびっくりしましたが、ここのところ、円高=強い日本、豊かな日本をテーマにした話題も盛り上がってきましたね。

 内需の拡大に期待もかかり、ファッション流通企業の株価も比較的安定しているようです。
  
 ランキングは以下のとおりです。
   
【ランキング】
1位-米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣(08.11.6)

2位-H&M銀座店オープン、その時ZARA、ユニクロは・・・(08.09.13)

3位-セブンイレブンがユニクロのTシャツを販売(08.11.3)

4位-絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ(08.10.23)

5位-H&M原宿店オープン、神宮前交差点はグローバルSPA激戦地(08.11.08)

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November 08, 2008

H&M原宿店オープン、神宮前交差点はグローバルSPA激戦地

 先ほどH&M原宿店のオープンの店頭の様子、覗いて来ました。

 原宿は歩道が狭いので、混乱はしないか、と心配していましたが、明治通り→表参道明治神宮方面→歩道橋渡って、国立代々木体育館の横、富ヶ谷方面に飛び飛びに列を作っていたので、そうではなかったようです。

 小雨のせいか、オープン時並んだのは、2000人程度とのこと。2号店で、銀座との分散もあってか、以外と少なかったです。銀座店オープン時に比べ、30代以上の方は少なく、圧倒的に20代の渋谷原宿系のおしゃれな客層の方々中心でした。
 
 11時のオープン後は、近隣店舗に配慮して、表参道にはほとんど列を作らず、その分、お客さんは結構、歩かされていたようです。

 こんな天気なんで、近隣競合店への集客の相乗効果は今のところ銀座ほどは見られなかったようです。

 ギャップは、H&Mオープンを意識してか、今週木曜日からホリデーコレクションに内外装とも大々的に模様替えしたようです。ネイビーのGAPロゴもレッドに変わっていました。店頭のデザイナーコレクションはこれがギャップかと目を疑うほど素敵な商品群ですが、ギャップらしくない価格もちらほら。

 ラフォーレ原宿のTOPSHOPは先日増床オープンした通りですが、ラフォーレの館全面にかかる、ケイトモスコレクションの巨大フォトが目に飛び込みます。

 ユニクロ(UT)は、今日明日、2日間限定で、ダウンジャケット5900円~のチラシを作って、特別セールを打ってますね。

 それに比べて、ZARAは何事もないように坦々と営業されていて、とても同社らしいと思いました。

 ところで、ZARAの店内は圧倒的に黒が目立ちますね。彼らは、マーケットの動向に機敏に対応しますので、端境期やトレンドが少ない時は、よく思い切って黒のモードスタイル中心にしてしまうことがあります。今の時期は、後者の理由なのでしょうか。

 先日H&M原宿店の隣に来春1号店のオープンを発表した米フォーエバー21ですが、その建物は移転したニューバランスの外装のままでした。まあ、大家との契約の関係もあるのでしょうが、これだけテレビ他報道陣も来て、神宮前交差点が世界のファッションSPAが集結したと報道してますんで、何かCOMING SOONやらイメージフォトなり、うまく建物のを利用して、宣伝する方法はなかったものか、とちょっともったいない気もしました。

 H&M原宿店は間口、売り場面積とも広く、2店舗目で、今日の昼までの並びを見る限り、すぐにそう待たずに入れそうな感じなので、ご近所ですし、またそのうちゆっくり見に行ってみようと思います。

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関連エントリー-H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー-米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣

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November 07, 2008

H&M4店舗目は新宿伊勢丹本店向かい

 11月7日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞によると、H&Mが来秋、新宿三丁目の伊勢丹本店の向かいに4号店目を出店するとのこと。

 伊勢丹、丸井、コメ兵、ユニクロなどが立ち並ぶエリアの一角で、売場面積は、800坪弱の大型店となるようです。
 
 実質百貨店日本一の売上を誇る伊勢丹本店向かいに挑戦するがごとく、大型店を構えてくるとは、さすが、H&Mですね。言うまでもなく、新宿エリアは首都圏の中でも最も客単価が高い場所なので、H&Mの売上1番店となる可能性もあります。

 以前、ラグジュアリーブランド品を伊勢丹で見て、中古をコメ兵で買う、なんて購買行動が話題になりましたが、H&M新宿3丁目店がオープンすれば、伊勢丹や丸井でトレンド、スタイリングを見てH&Mで買うなんていう購買行動も定着するかもしれません。ちょっと不便な立地だったユニクロの売上も相乗効果で浮上しそうですね。

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November 06, 2008

米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣

 11月6日の繊研新聞によると、すでにジャパン社を設立し、来春日本進出を計画しているアメリカのファストファッションチェーン、フォーエバー21の1号店は、今週土曜日(11月8日)に原宿店をオープンするH&Mの隣のビルとのことです。

 以前ブログでも話題にしたように、H&M原宿店の隣、ニューバランスが抜けて空家になっているビルにどんな企業が入居するかは業界関係者の関心のひとつでしたが、フォーエバー21でしたか・・・

 記事によると、地下1階から地上4階の5層で計500坪。来年3月末~4月末の間にオープンを予定しているようです。

 同社の副社長は、その後、渋谷、新宿、銀座への出店、東京での多店化の後、大阪、その他ニーズのある都市への出店を表明しているようで、いずれも大型店での出店がポリシーのようです。

 以前、三愛と組んで出店、早々に撤退した時は、売り場は、ファッションビルの通常のテナントの一区画程度で、インパクトがなかった反省もあるのでしょうか、その後、同社が、アメリカで急成長し、実力をつけて来た証でもあり、ライバルと想定するH&Mも400~500坪級の多店化を計画してますので、中途半端な大きさの店舗は眼中にはないはずです。

 来春、原宿、表参道は、世界のラグジュアリーブランド直営店、ラフォーレ原宿、日本のユーズドミックス御三家(WEGO、ハンジロー、スピンズ)、新旧セレクトショップに世界トップクラスのSPA(製造小売業)が出そろい、ますます熱いファッションマーケットになりそうですね。

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関連エントリー‐米フォーエバー21、来春日本進出、ファストファッション拡大に参戦
関連エントリー‐米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略

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November 03, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 今週末、11月8日(土)H&M原宿店オープンに先駆けて神宮前交差点付近の競合店の様子を見に歩いてみまいた。
 
 各店入店客はそこそこあるものの、レジ稼働はいまひとつのようでした。

 交差点、H&Mの店頭は、H&M x コム・デ・ギャルソン一色のアピール。

 この界隈、相変わらずのすごい人出でしたが、H&Mのオープン日はどうなってしまうのでしょうか。
 
 ランキングは以下のとおりです。
   
【ランキング】
1位-絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ(08.10.23)

2位-ファストシューズマーケットも熱い(08.10.29)

3位-H&M銀座店オープン、その時ZARA、ユニクロは・・・(08.09.13)

4位-ポイントのブランド複合店展開(08.10.28)

5位-メガネ業界もファストファッションに向かう?(08.10.26)

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セブンイレブンがユニクロのTシャツを販売

 2回つづけてユニクロネタで恐縮ですが・・・

 11月3日の日経新聞によると、セブンイレブンが同社のネット通販サイトでユニクロの人気漫画キャラクターTシャツ6柄を予約販売し、セブンの店頭で受け渡しをするという販売提携をスタートするようです。

 日経ネットにも記事がありましたので、リンクを貼っておきます。詳細はそちらで。

 セブンイレブン、ユニクロのTシャツを販売 ネットで受注

 限定的とは言え、イトーヨーカ堂のグループとユニクロが販売で提携するというのは、画期的・・・というか、セブンアンドアイも、グループ企業のライバルというより、集客力のあるブランド、コンテンツとして、認めざるを得ない、ユニクロとしても全国の生活者にリーチするインフラとしては最高、ということでの握手なのでしょうね。
 
 企業も業界や競合ではなく、生活者と向かい合えば、こんな流通提携、今後もいろいろ生まれそうですね。  

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