米アバクロ社が海外出店を加速
11月20日の繊研新聞にアメリカのアバクロンビー&フィッチ(アバクロ)社の海外出店加速の記事が掲載されていました。
記事の内容は、以下の第3四半期決算(08.8月-10月に相当)と同時に発表された同社のプレスリリースに基づいているようです。
Abercrombie & Fitch Reports Third Quarter Results
アメリカの不況は、多くの小売企業を直撃し、同社の第3四半期速報も、基幹業態のアバクロ、ホリスター他、すべての業態が既存店売上高減収で会社全体の既存店売上高前年対比も14%減と大苦戦。
CEOのマイク・ジェフリーズ氏は、不況下でも競合他社のように値下げに走らず、ブランドポジショニングを大切にすると言い、むしろ海外への活路を強調しているようです。
アメリカ国内で飽和状態となったアバクロンビー&フィッチ業態(中心ターゲット大学生)は先に欧州出店を始めていて、来年秋には日本にも上陸しますが、代わって国内成長の牽引役となった2番目の柱ホリスターカンパニー業態(高校生向け)も、早くも今年の10月、ロンドンに欧州1号店を出店しており、好調な滑り出しとのことです。この後、ホリスターは、ロンドン郊外ショッピングモールを中心に数店の計画があるようです。
それにしてもアバクロ業態はロンドン、コペンハーゲン、ミラノ、東京、パリと主要国への旗艦店の出店計画だけ明らかにしているのが気がかりです。アメリカでは、アバクロは「大学生が親に買ってもらうブランド」であって、決してラグジュアリーブランドではないので、勘違いしないで、しっかりと各国マーケットに進出して欲しいと思います。(日本進出の水先案内人が業界の旧態依然とした業態の出身者でなければよいですが・・・)
来年は、業界では、アバクロ(09秋、銀座)と同じくアメリカのフォーエバー21(09春、原宿)の日本上陸が話題になると思いますので、このあたりのニュースは引き続き追っかけて行きたいと思います。
ところで、アメリカファッション小売業苦戦の中、日本進出が待たれるアーバンアウトフィッターズグループ(同名の基幹業態、アンソロポロジー、フリーピープルなど)は同じ第3四半期も既存店売上高10%増の好調の模様です。彼らからも目が離せないですね。
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