ユニクロがバングラデシュに合弁工場設立
11月29日の日経新聞、繊研新聞に、ユニクロを展開するファーストリテイリングが、中国の素材メーカー、縫製メーカーなどとともに、バングラデシュにアパレル製造の合弁会社を設立することに関する記事が掲載されていました。
出資比率は中国側が83%、ファーストリテイリングが10%、バングラデシュの縫製メーカーが7%で、09年に縫製工場、10年に生地と紡績工場を稼働させ、現地でのグループ一貫生産体制をとる模様。設立された工場で生産されるTシャツなどの製品(5年後に年間5800万点生産体制へ)は、約半分がユニクロ向けとなり、残りは、世界の他のアパレル企業向けに供給する計画とのことです。
ユニクロは、中国への生産一極集中を危惧し、将来3割は中国以外で生産することを目指していますが(チャイナプラスワン政策)、今回の案件もその一環で、中国での信頼できる既存パートナーの手を借りてのバングラデシュへの分散投資のようです。
バングラデシュは、世界の最貧国のひとつで、EU、アメリカ、日本などが特恵関税を設けて、輸入を奨励していましたが、EU、アメリカが先行し、日本の繊維産業はこれからですね。
靴のABCマートあたりは、同国からの革靴の輸入はTQ(関税割り当て)が不要だったため、メリットが大きく、早くから現地での生産を始めていましたが、アパレルに関しては、出遅れており、むしろ、EU、アメリカのカジュアルファッション企業に鍛えられ(特に、H&Mはバングラ製多いですね)、向上してきた品質を享受する形になるのではないかと思います。H&MやGAPのバングラ製の綿ニットやTシャツは、日本でも買えますが、なかなか悪くはないクオリティをしてますよ。
バングラは、水害に弱い地域だったり、日本までの海運には少々時間がかかりますが、政府が繊維輸出を優遇、奨励しているため、インフラも整ってきているようで、比較的近くのベトナムやカンボジアあたりよりも素材が調達しやすく、ユニクロが力を入れるとなると、今後、日本でもバングラ製アパレルをよく目にするようになるかもしれませんね。
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