ニトリの逆算経営
2月23日の日経MJの一面に22期連続増収増益見込みのホームファッションSPA、ニトリの強みに関する記事が掲載されていました。
不況下に計画的な値下を敢行し、客数を増やし、日本マーケットでは、スウェーデンのイケア以外に向かうところ敵なしのニトリですが、その背景には「逆算経営」があるという話。
「米国は百二十年かけて豊かになった。日本は、まねすれば半分の60年でできる。まず半分の30年で百店・売上高1000億円を目指し、価格は二分の一にする」
これは、1972年に倒産の危機に追い込まれた似鳥社長が米国家具業界視察ツアーで「チェーンストア理論」の洗礼を受け、決意した目標で、計画はほぼ予定通りクリア、今後、2022年には1000店、1兆円、ニューヨーク、ロンドン両市場での上場が目標にあるようです。
○長期目標を立て、逆算して、今何をすべきかを決める。
○顧客のライフスタイルを豊かにするために、あるべき価格、品質を決め、それを実現するためにはどうすべきかを逆算して決める。
それが記事が言うところのニトリの逆算経営です。
リテイルビジネスに携わる多くの方が、アメリカのリテイルマーケットを見て、その豊かさを感じ、いつかは日本でもこんな豊かさを実現したい、グローバルに活動して、ローカルの生活者に貢献したい、という思いに駆られたことでしょう。小売業に転身する前、1年間、アメリカで過ごした私もその一人です。
ニトリの快進撃を支えているのもそんな経営者のロマンや使命感なんですよね。これはユニクロの柳井会長にも共通するところがありますね。
2月も20日締めのチェーンストアの既存店売上前年比が発表され始め、厳しい市況は続きそうですが、ニトリの逆算経営の話は、初心を思い出し、今一度、計画を立て直す、見直す勇気を与えてくれるような気がします。
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Comments
アールズ出版「できる奴はICになる」を見ました。
頑張ってください。
Posted by: 池本 | February 25, 2009 05:45 PM
池本様
励ましのお言葉ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | February 26, 2009 10:02 PM