ユニクロパーカースタイル1000とトウキョウグラフィティ
先週(2月12日)にプレスリリースされてから、多くのメディアやファッション系ブログが既に取り上げ、週末にテレビCMも始まったユニクロのこの春の広告戦略のひとつ、ウィメンズ60色柄(7型)、メンズ53色柄(5型)、キッズ19色柄(2型)のパーカー(フード付)のスタイリングを提案する 「UNIQLO PARKA STYLE 1000」 ですが、仕掛けのタイミングと言い、月刊誌Tokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)とのコラボと言い、これまた見事、脱帽と言わざるを得ません。
プレスリリース:ユニクロのパーカの着こなしを1000スタイリングで紹介
UNIQLO PARKA STYLE 1000
カウンターが1000になるまで観れないのはちょっとイライラしますが、ユニクロの商品だけで、ここまで素敵にスタイリングできるんだ、ということを十分思い知らせる?企画ですね。いろんな世代に訴えかけるモデルを採用しているので、人それぞれいろいろな感じ方があると思いますが、私的には、鮎川誠さんとシーナはお歳を召されてもホントかっこいいです。
ここまでなら、今までのユニクロがやりそうな話ですが、今回、Tokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)とのコラボがミソですね。私も創刊の時からヴィレヴァンやファッション誌がたくさん置いてある書店に行くとついつい立ち読みしてしまう、バックナンバーも集めたくなるような雑誌です。
この1000という数字はもともと、Tokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)が毎月東京に住んでる1000人の素人さんに登場してもらって、特定のテーマについてスナップとともに、その人たちの思いや生活感をにじみだす共感型の企画雑誌で、そこにうまく乗っかったわけですね。
そのTokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)とのコラボは『TOKYO FASHION MAP WITH UNIQLO』として、3月10日から、全国の書店、コンビニエンスストア、ユニクロの一部店舗とオンラインストアで発売し、それに先駆け2月27日からウェブサイトもスタートするようです。
Tokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)側も、知る人ぞ知るアングラっぽいところもあったので、一気に知名度が上がるよい機会になるでしょう。
今、ファッション誌やウェブサイトで盛り上がっている、街行く若者のスタイリングを紹介する、ストリートスナップ(ストスナ)でユニクロ着用率が上がってることに触れたエントリーを以前にしましたが(以下ご参照を)、ユニクロもそれに気づいているわけだし、それに引っかけた企画をしないものかな、と思っていました。
企業が用意したプロモデルだといかにも、わざとらしいし・・・ストスナでユニクロ着用率が上昇しているこの機運に、自らやるのではなく、Tokyo Graffiti(トウキョウグラフィティ)とのコラボは、ストスナ的に表現する上では最良の選択なのではないでしょうか。
ストスナをスタイリングの参考にしている人が増えている中、素人さんに着用してもらって、その人たちの声、親近感、共感に訴えかければ、説得力もあり、レバレッジの効いた効果的な広告になることでしょう。
このコラボ冊子を参考に、すべてユニクロで揃えなくても、パーツとして他のブランドの服とコーディネートさせたり、この冊子のスタイリングを参考にしながらも、実際には、まだ「ユニバレ」、「ユニ被り」を警戒して自分の好きなブランドやセレクトショップや外資系SPAで買うという購買行動を取る生活者もけっこういるかもしれません(←だとしても、ユニクロからしたら、してやったりでしょう)。それだけインパクトありそうなコラボ企画になりそうで、楽しみですね。
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