RAGTAG(ラグタグ)の憎むべきニセモノ展2009
ちょうどいいタイミングでGUYさんにコメント、お知らせいただきましたが・・・ハイエンドブランドの中古品を買い取り、店頭販売するリユースショップRAGTAG(ラグタグ;運営は㈱ティンパンアレイ)が、2月17日(火)~2月23日(月)同渋谷店2階のロフト部分でにおいて、同社が誤って買い取ってしまった偽ブランド品150点の展示会が行われており、とても興味深い企画だなと思い、初日(17日)の夕方に覗いてきておりました。
同社は、持ち込まれたブランド品を店頭でホンモノ、ニセモノを見極めホンモノだけを買取、同社商品管理センターでもう一度チェックしてから各店の店頭で販売するというプロセスをとっているようですが、誤って店頭でホンモノであろう、ということで買い取ったものの、商品管理センターでニセモノと鑑定された商品が今回の展示の対象となっています。
目的は、同社がニセモノに注意を払い、闘っている姿勢をアピールするとともに、同社に買取依頼に来る顧客がその前の新品購入段階でニセモノに対するシビアな目を持ってもらおうとする啓蒙活動の2つがあるようです。
買い取ってしまった過ちを認めながら、こういった展示会をする同社の姿勢はとても勇気があることで、好感を持てますね。
会場でホンモノとの比較ができたのは、一部の商品しかありませんでしたが、展示された商品すべてにニセモノである理由がつけられてあり、一点一点興味深く読んでみました。
①ジッパーやドットボタンなど金属製の附属品にロゴが入っていないもの
②ブランドラベルの質感
③ナイロン、ポリエステルなど、合繊素材の素材違い
あたりが多かったようです。
あと、原産国表示、洗濯絵表示の日本語のミスなんかはいかにも中国や韓国の業者のお粗末さ、ニセモノくさくて笑っちゃいますが・・・
綿などの天然素材、染色、プリント、刺繍など、比較的製造ロットが小さいものはごまかせても、 ①や③のような製造ロットが大きくないと割高になってしまうもので手を抜いていたり、また、やはり、ブランド側が一番ニセモノ対策として行っている②がポイントのようですね。でも②はホンモノを手にした人じゃないと判りづらいかもしれません。
私は以前、ブランド側の立場でいたこともありますし、逆に並行輸入を手がけたこともあります。
並行輸入にしても、中古品にしても、ツボをおさえて、注意深く取り扱えば、ブランドのファンの裾野も広がりますし、思いをこめられて作られた商品を大事に再利用してもらいたいですし、いまだに法外な内外価格差を企業努力で是正していないブランド代理店の牽制にもなりますから、私はともに支持をしています。
ある意味、ビミョーな商品だからこそ、ブランドの並行輸入品や中古品を取扱う小売店さんは、それらの商品に対する正しい知識をもつと同時に、お客さんに安心してもらうためにも、しっかりとした社員教育、そして、積極的、継続的な顧客啓蒙活動が大切なんですよね。
それができなければ取り扱わない方がよい、と思うくらいです。
そこらへんの志、信念のある販売店さんたちには、これからも御苦労は絶えないと思いますが、継続的に取り組みながら、頑張っていってほしいなと思っています。
いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第8位】→stay (09.2.18現在)
関連エントリー-中古ファッションマーケットの潜在性
関連エントリー-並行輸入品ってなに?
| Permalink | 0
Comments
私もきのう見てきました。
「モンクレール」のダウン、「ナンバーナイン」のベルト、「アンダーカバー」のネックレスなどは真正品が横に置いてありましたが、たいへん精巧で、見分けはつきませんでした。
スタッフの方によると、これらは悪意を持って持ち込まれた(模倣品と知って持ち込まれた)ものよりも、一般の方がインターネットなどでそうとは知らずに掴まされていたケースが多いようです。
Posted by: 林芳樹 | February 19, 2009 10:32 PM
林さん、こんにちは
補足的なコメントありがとうございます。
モンクレーのダウンは、ダウンの反発力の違いで判りましたが、他2つは私も判別つきませんでした。
やはり、インターネットでのブランドものの購入はコワいですね。
Posted by: taka | February 20, 2009 07:51 PM