都心百貨店にツープライススーツ業態が出店
3月12日の日経新聞に、今月14日、大丸梅田店に、紳士服チェーンのはるやま商事が展開するツープライススーツストア「パーフェクトスーツファクトリー(PSFA)プラチナ」が出店することに関する記事が掲載されていました。
売場面積30坪のPSFAは、イタリア素材を使った39,900円と29,400円の2つの価格帯のスーツを販売、大丸側は20-35歳の男性の集客を期待しているとのこと。
PSFAは、専門店ビル化した三越多摩センター店のような郊外型百貨店への出店実績はありますが、都心百貨店に紳士服量販チェーンが展開するツープラススーツ業態が入居するのは初めてです。
各百貨店が年数回行う恒例の2着5万円台のスーツの催事販売はおなじみですが、常設で紳士服量販チェーンの既存ツープライススーツストアを導入するのはちょっと驚きと言えます。
なんせ、ツープライススーツストアの元祖、オンリーのザ・スーパー・スーツストアの業態開発は、百貨店で販売されているスーツの原価構造へのアンチテーゼでしたからね。
最近、青山商事が展開するザ・スーツ・カンパニーを筆頭に、都心のツープライススーツストアは、商品クオリティ、店頭サービスも磨きがかかり、若者のみならず、以前百貨店の紳士服売り場でスーツを購入していそうな中高年の姿を見かけることも多くなりました。
実際、私も某社の商品を持っていますが、イタリアの著名素材で中国縫製のスーツは、「スーツはイタリア製か日本製に限る」と思っている私が見ても、百貨店が販売するヴォリューム価格帯スーツにパッと見、見劣りしません。
記事には、PSFAは比較的若者向けのシルエットゆえ、既存の紳士服売り場とバッティングしないような記載がありますが、ユニクロを入居させた百貨店同様、それまでツープラス業態で購入経験のない既存の顧客が、悪くないじゃないか、これでいい、と気づくことになるのでは、とちょっと余計な御世話をしてしまいます。
我々40代はうんちく付きのイタリア製素材のラベルに弱いですからね(笑)
今後もこの流れが広がると、百貨店紳士服売り場の地盤沈下が進みかねないのでは、と思わざるを得ません。
あるいは、自主編集売り場に取り組む一方、「できないこと」は専門の会社に任せた方がよいとの割り切りもあるのでしょうか。
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