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March 19, 2009

ジーンズマーケットにおけるユニクロのシェア

 3月19日の繊研新聞に、日本のジーンズ市場規模とユニクロのシェアに関する記事が掲載されていました。

 今春の人気タレントを起用したカラージーンズ、g.u.(ジーユー)の990円ジーンズなどのプレスリリースは、業界のとどまらず、多くのメディアで取り上げられ、業界の衝撃、生活者の関心が高まる中、日本ジーンズ協議会の資料に基づき、同紙が推測した日本のジーンズの市場規模を、参考資料として取り上げてさせていただきます。

 日本ジーンズ協議会が調査したジーンズ生産
 
 07年 カラー1,638万本(前年比12%減) ブルー4,249万本(同7%減)
     計 5,887万本

 これは、同協議会に加盟する業界の会員企業の統計に、日本のメーカー、商社、小売店のオリジナル、海外生産などの数量を推定し、「ユニクロの数字は含まれていないが、全体の80%はカバーできているはず」(同協議会)という数字。

 繊研新聞では、この数字に1.2を掛け、日本企業の生産量を割り出し、欧米インポートジーンズの輸入量を推測し、

 日本のジーンズの年間市場規模は8,000-9,000万本ではないかとしています。

 一方、ユニクロが先ごろ公表した同社の年間販売本数は1000万本。

 ちなみに、日本のジーンズ業界最大手、エドウィンのジーンズ年間販売本数は1000万本強、リーバイスストラウスジャパンが400万本ということですから、ユニクロはエドウィンと肩を並べ、独走状態になるのは時間の問題でしょう。

 ユニクロのファーストリテイリンググループは、日本のアパレル市場規模10兆円弱に対して、その1割の1兆円達成を目指していますが、ジーンズマーケットにおいては、本数ベースで、すでに1割以上のシェアを占めているという推定になります。 

 マーケットシェアの1割、10%というと、そこそこの影響力ですよね。街を歩いて10人に1人以上が履いているということですから・・・

 以前も生活者のクローゼットの中のユニクロシェア拡大中というエントリーをさせていただきましたが、インナーに次いで、ボトムのシェアが高かったですね。

 こうして、また、数量ベースにしてみるとまた、実感が沸くものです。

 ところで、先日、g.uの990円ジーンズをメディア関係者の方から見せていただきましたが、その商品を見る限り、ビッグションあたりの4900円のNBジーンズくらいのクオリティは十分感じられました。すでに店頭に並んでおり、やはりプレスリリース直後から店頭に顧客が殺到しているらしいので、早いとこ時間を作って売り場に見に行かねばなりません。

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Comments

いつも楽しく拝見しております。
久しぶりにコメントさせていただきます。

「ユニクロ」すごいですね。
ここ1,2年、他社はユニクロを意識し商品を追随したりしているようですが、当のユニクロは確かに競合他社なのかもしれないが「ものさし」が違うように思います。

話は変わりますが、SPA企業が台頭、大手セレクトショップが勢力を拡大しているなか、セルフ式の販売が主流となりました。逆に対面接客販売といわれてた百貨店が衰退の一途をたどり・・・。「呼ばれるまで声を掛けません」のような宣言を百貨店がしたように記憶にあるのですが、そのあたりから下降線をたどっているように思います。
対面接客販売がダメで、セルフ式がイイと勘違いしたからでしょう。どちらも良い面、悪い面があると思います。

まとまらなくなりましたが、ユニクロが街の洋品店から、セルフ式のカジュアルショップに成長しました。そこには店員はいますが、販売員はいないように思います。顔がないのです。あるとしたら柳井社長の顔があると思います。さみしいですね。(柳井社長がすごいともとれますが。)
昔からヒト、モノ、カネ、(ハコ)といいますが、店頭で労働力としてだけでなく、人物(顔)としての価値がでることがユニクロ1兆円への道ではないでしょうか。
他社はマークし、マネることではなく、新しい何か、既存を進化させることが必要と感じます。

駄文失礼しました。

Posted by: 親父の親父 | March 22, 2009 04:33 AM

親父の親父様

まさしくその通りだと思います。

ユニクロがその道を極めているように、ファッション企業それぞれが、それぞれの道を極めることこそが、差別化であり、ブランディングだと思います。


Posted by: taka | March 24, 2009 12:22 AM

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