ジーンズメイトがナショナルブランドジーンズの1990円アウトレットコーナーを常設
4月15日の日経新聞に、東証一部上場ジーンズカジュアルチェーンのジーンズメイトが、ナショナルブランド(NB)ジーンズのモデルチェンジ品、廃番品をメーカーから継続的に買い取り、常時1990円均一のアウトレットコーナーを設置することに関する記事が掲載されていました。
同社では、4月23日から拡販スタートし(一部店舗で試験販売済み)、その商品群だけで、年間50万本の販売を目指すとのことです。
リーバイス、エドウィンなどのNBジーンズを主力商品とするジーンズカジュアルチェーンは、ユニクロジーンズの品質向上、拡販により、厳しい業績が続いていますが、ジーユーの990円ジーンズは、それに追い打ちをかけるように、量販店、ジーンズカジュアルチェーンに更なるショックを与えたことは間違いありません。
従来、NBジーンズの業界取引慣習は、リーバイスを除き、原則「入れ替え」の名の下の「委託販売」が主流であり、モデルチェンジ、廃番となる店頭商品在庫は、実質メーカーのリスク。ジーンズは、サイズの多い商品群なので、入れ替え対象在庫も相当の量になっています。
これらの商品は、これまで、郊外のアウトレット店で販売するか、ジーンズカジュアルチェーンのセール目玉品、いわゆる「セカンドジーンズ」として、協賛品的に供給され、3900円程度で販売されるか、メーカーにより廃棄されていたのが実情でした。
それをジーンズカジュアルチェーンの代表格であり、関東および大阪圏に集中多店舗出店していて、一部24時間営業も行うカジュアルウエアのコンビニ的存在である同社が、常時1990円(記事によると、元上代3900円クラスのものが中心の模様)で販売するとなると、ジーンズマーケットの価格の常識に一定の影響を与えることになるのではないでしょうか。
同社のこの政策により、都心部では、
990円、1490円のジーユージーンズ
1000円台のGMSのオリジナルジーンズ
1990円の有名ブランドジーンズアウトレット品
3990円のユニクロジーンズ
5000円以上のNBジーンズ
と生活者の選択の幅が広まりそうです。
さて、これにより、現代の各流通業界の勝ち組企業のキーワード、ハイ&ロー価格政策が奏功するか?それとも更なるNBジーンズプロパー(正規価格)販売低迷につながるか?動向を見守りたいと思います。
ところで、先日、ジーユーの990円ジーンズを見に行ったら、確かにクオリティ的にNBジーンズ3900円くらいの価値は感じられましたね。しかし、あたりまえかもしれませんが、裾上げ補正に別途300円がかるという話に、ちょっと、あっ、やっぱりそういうことね、という思いがしました。
通常、ユニクロを含むジーンズカジュアル店の裾上げ料は無料。その分考えると、990円ジーンズも、実際は、+300円で1290円ジーンズなのですね。
超低価格ジーンズは、補正料別途という話はよくあるので、お会計の際、がっかりしないためにも、事前確認を・・・
いつもお読み頂きありがとうございます。
こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>人気blogランキング に参加しています。
【第11位】→stay (09.4.16現在)
| Permalink | 0
Comments