プロシューマー消費に対応せよ
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5月1日の日経新聞1面下のコラム「春秋」のテーマは、「完成品を享受するだけではなくものづくりなどの過程にも参加する消費者=プロシューマー(生産消費者)」をどうつかまえるか、という話でした。
同コラムでは、自動車業界が新車が売れない、売れないと嘆く中、自分の車に、涼宮ハルヒ、初音ミク、らきすたなど、アニメ好きに人気のキャラクターの巨大ステッカーを貼って着せ替えを楽しむ、いわゆる「イタシャ(痛車)」マニアが急増している話を取り上げ、かつて「第三の波」でアルビントフラーが予言したプロシューマーの台頭、それに各業界、各企業がどう対応するかに話が及びました。
これは、まさしく、ファッション業界においても、起こっている話。ストリートスナップを見れば明らかで、ブランドやファッション誌、すなわち、業界仕掛け人?が提案するトレンド、スタイリングよりも、生活者個人個人が自己実現のために、安くてもおしゃれな服のパーツを組み合わせ、予算の範囲内で思いっきりおしゃれを楽しむチープシック消費が当たり前のようになり、それが、また、多くの人々のお手本になっているという現象がマクロトレンドになりつつあるわけです。
そんなブランドリスペクトから、自己実現の時代へのパラダイムシフトの時代、プロシューマーの台頭にしっかり応えているのが、ユニクロや、ファストファッション企業や、ユーズドミックスストアなどなわけで、決して低価格だけが理由ではないのです。
各業界では、企業統合によるバイイングパワーの強化、利幅の取れるPBの開発?に余念がありませんが、そこのとこはき違えると、消耗戦に終始するだけですね。
今こそ、そんな時代観と購買行動の変化をしっかり見極め、サキヨミ、先回りした対応こそが求められている時なのではないでしょうか。
発注量や、「買う側」論理で取引先をたたくのではなく、そんな顧客の変化を肌で感じ、共感するために、できるだけ、現場に、ストリートに出る時間を作り、プロシューマー消費時代への対応を模索するのが急務だと思います。
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