フォーエバー21原宿店の魅力と課題
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月曜日の夕方にさほど待たずに入れるというフォーエバー21に行ってきました。
形式的に整理券は配っていますが、約10分程度で入店できました。
なるほど、20代の女の子であふれていますね~
確かに、ほとんどの商品が5000円未満、1000円台、2000円台、3000円台が中心の価格帯は、隣のH&Mよりも低いですが、クオリティもそれなりに低いですね。H&Mの質感と比べられたら、H&Mの評価が上がるのでは?と勝手に想像。
しかし、色使いは明るく、LAセレブ系にあこがれる、ヤングのトレンドにはマッチしているんでしょうかね。
1ラックあたり、1アイテム(しかも1カラー)の陳列が多かったのには、ちょっと大味感を感じました。
そのせいか、宝物探しをしたくって、むしろフィッティングでお客さんがドロップした商品やバラ単品をかけているラックの方にお客さんが群がる姿が各所で見受けられたものです。
仕事柄、品揃えとサプライチェーン(調達方法)が気になるので、その視点から簡単にまとめてみますと、大雑把ですが、だいたい、次のような商品のミックスになっているようですね。
○中国製でディテールに小技の見られるトレンドファッション(地下、1階、2階)
○トレンド色を演出するメキシコ製、LA製品染めのカットソー(3階)
○手の込んだ合繊素材使用の米国製デザインカットソー(2階)
○価格訴求の無地カットソー、カラーパンツなどの定番商品は生産納期が長いベトナム、カンボジア製 (地下、3階)
○1000円以下のバリエーション豊富な中国製アクセサリー(1階)
これらの見分け方は、衿のラベル横の小さいサイズラベルに原産国が記載されているので、すぐにわかります。
特に、2番目と3番目はLAの地の利を活かした商品群で、同社の特徴でしょうか。
LAは、低価格で手のこった(レースなど)合繊素材の生地コンバーターが充実し、デニムのヴィンテージ加工や製品染めなど、製品加工技術も世界の中でも最も進んだ地域のひとつ。
さらに、カリフォルニア州の最低時給で働くアジアやヒスパニックの移民がオペレーターの縫製工場もたくさんありますので、低価格でクイックにものを作るインフラが整っています。その昔、渋谷109の第1世代のオーナーたちも、韓国と合わせて、LAダウンタウンのインフラを活用していたとか。
ホットトレンドを短期間で投入するのにはよいようですが、クオリティのばらつきがちょっと難点になるかもしれませんね。
ベトナム製とカンボジア製のアイテムは、安いですが、今後、その地域の生産を増やしてゆくユニクロやジーユーとクオリティが比較されるってことになるのでしょうか。
それゆえに、主に1、2階にある中国製のトレンドファッションと低価格アクセサリーの継続性が同社の日本での成功のキーファクターではないかと思いました。
中国製のトレンドアイテムのラベル、タグ、附属使いは、とてもかわいく、楽しく、こだわりを感じますし、特に、アクセサリーは女性でなくても、時を忘れ、思わず見入ってしまいます。
ちなみに、フォーエバー21のような低価格アクセサリーがお好きな方は、原宿の駅前にある、イギリスのアクセサリーチェーンのアクセサライズを覗いてみてください。価格はフォーエバー21の1.5倍-2倍くらいしますが、なかなかいい質感のアクセサリーが豊富にありますよ。
全く触れませんでしたが、4階のメンズは辛口で言うと、郊外のロードサイドにあるような、ローカルディスカウントストアの紳士カジュアル売り場レベルの感性なので、今のままでは原宿では厳しいと思います。
また、業界の方々が口をそろえて言う、クレンリネス(清潔感)に対する配慮のなさは企業文化なのでしょうか?床に落ちた商品の放置、床に引きずったままの商品、掃除をせずに、各所にたまったほこりはファッションストアとしては要改善だと思います。となりのH&Mは、常時、お掃除専属のスタッフがいましたけどね。
以上の状況は、「たまたま」のものもあるかもしれないので、しばらくしたらまた訪店し、変化、進化の中から、同社の日本での拡大可能性を肌で感じてみたいと思います。
外資系ファッション企業には、是非、マーケット活性化の起爆剤になってほしいですからね。
ちなみに、店内は、平日夕方でレジ待ちほとんどなし、スムーズにチェックアウト(会計)ができます。出口カウントで買い上げ率は、30%弱程度でした。
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