ABCマートがユナイテッドアローズ(UA)の株式23%取得し、持分法適用会社化
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6月4日の日経新聞、繊研新聞に、靴専門店大手ABCマートが、ユナイテッドアローズ(UA)の発行済み株式の23.3%を取得し、UAの筆頭株主になったことに関する記事が掲載されていました。
ABCマートの創業者で、元会長の三木正浩氏が代表を務めるイーエムプランニングがUAの株を取得し、買い増ししていたことに関してはこれまで業界でいろいろな憶測が飛び交っていましたが、このたび、イーエムプランニングからABCマートが65億7100万円でUA株を買い取ることにより、同社の持ち株比率は23.3%、第2位の重松社長の9.6%を大きく上回り、結果、UAはABCの持分法適用会社となったことになります。
これに対し、ABC側は、
「UAの商品企画力や流行情報などを靴の開発に生かせる」
UA側は、
「人材育成の手法を学んだり、ABCの韓国湖会社を通じアジアの情報を得たりできるかもしれない」
とコメントし、ともに相乗効果を模索するスタンス、と記事には書かれています。
これから始まる一連の関連ニュースは、確実に今年の業界10大ニュースのひとつになりそうですね。
毎年、なんらかの大掛かりなしかけを打って、マーケットシェアを着実に奪いながら、既存店売上高の前年対比クリアーに執着してきたABCマートの取り組みには、上場ファッション流通企業の中でも、ユニクロと並んで、特別な「執念」を感じられ、次の手はどんな手かな、といろいろ思いを巡らせていたところに飛び込んで来た、このニュース。
今年は、やはり、やるんですね、
「ファッション性の向上」と「(周辺)アパレル部門の育成」
UAは、こだわりのセレクトショップのひとつであると思いますが、同時に、いまやファッション業界の中でも、一般生活者に対して、もっともわかりやすく、説得力のあるファッションアイコンのひとつでもあり、そこに価値を見出して手中に収めようとするABCマートの元会長さんの貪欲さには、改めて少々恐ろしさすら感じます。
今後の展開を見守りましょう。
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Comments
プライドを捨てて、三木さんに小売業とは何であるかをご指導乞えるのかどうかで、今後のUAの生き残りがかかっている気がします。
在庫回転率4.58/年を取っても、小売業としてあんまりですよね?
我々は「ユナイテッドアローズ!」という姿勢では会社は生き残れないという事を、従業員の皆さんも理解して欲しいですね。
日本の小売が全員健全・元気になって、一丸となって世界と対等に戦える時が来るのを夢見てます。
Posted by: RT | June 05, 2009 11:50 PM
RTさん、コメントありがとうございます。
いいかたちで「商売人スピリット」と「こだわり」の融合ができたら面白いですね。
Posted by: taka | June 08, 2009 01:33 AM