g.u.(ジーユー)の今夏約5割の商品は990円以下
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プレスリリースを受けて、6月3日の一般紙、業界紙、TVニュースが、一斉に、ユニクロのファストリグループの低価格業態、g.u.(ジーユー)が、新価格戦略第2弾として、この夏、490円、990円の商品を拡大し、展開商品の半分を990円以下にすることに関するニュースを取り上げました。
第1弾の990円ジーンズ発売からg.u.の既存店は前年比70%増の増収、勘違いされた顧客がユニクロに殺到して、ユニクロにも相乗効果があったようですが、追随するGMS、量販チェーンなどの価格戦略を振り回すかのようなプライスリーダー的な動きは、ユニクロの柳井会長らしいと思いました。
実際、g.u.の店頭を何度か拝見し、立ち上げ当初に比べ、メーカー依存からユニクロ独自のサプライチェーンに切り替え、ユニクロの半値近い価格帯ながら、オリジナリティもクオリティーも格段に進化をしていることが認められます。
メディアは、価格そのものをクローズアップし、その価格と価格以上のクオリティを実現したユニクログループのサプライチェーンはさすが、と取り上げますが、業界の方々の目下の関心は、1000円以下の品揃え中心で、ユニクログループが期待すべき損益がどこまで上げられるかというところにあると思います。
月坪効率20万円の損益モデルでスタートした同業態は、当初3掛けの達成状況。これが70%増となった今でも、同10万円の推移と見られます。
古い話ですが、アパレルチェーンストア勤務時代、経営企画の業務にも携わっていた私は、当時の経営トップから、990円の店頭商品(いわゆる1000円だま)がよく売れるので、全品990円の店を作ったら儲かるか?というお題を出され、何度もシュミレーションした経験があります(当時の経営者の宿題には相当鍛えられました(笑))。都心では家賃が高く、郊外立地で、相当のローコスト構造でなければ、難しく、一方、そういう立地では、客数は稼げても、思うように売上があがらないので、当時の私の答えはネガティブでした。
もともとの坪効率がよい企業が坪効率の悪いビジネスモデルにチャレンジしても、結局は我慢ができないのが現実なのですよね~
要は、ユニクロの半値ということは、倍の数量を売らないといけないわけで、g.u.は、都心近郊で、そんな前人未到のチャレンジに舵を切り始めたのだな~、と思いました。そのチャレンジのもくろみには、都心で出店を加速するというしまむら、あるいは、日本の業界というより、イギリスで絶好調のプライマークの存在を意識しているのでしょうかね?
でも、ユニクログループができなければ、今の日本企業にはできない、と言ってもいいかもしれない話なので、今後の動向、注目していきたいと思います。
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