大手ジーンズメーカーが8000円前後を再強化?
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6月24日の繊研新聞に、ユニクロの躍進によって、苦戦中の大手ナショナルブランド(NB)ジーンズメーカーが、価格を見直し、かつてNBジーンズ全盛期の中心プライスであった7900円、8900円あたりの品揃えを再強化することに関する記事が掲載されていました。
私がカジュアル専門店チェーンで働いていた2000年初頭くらいまでは、ジーンズと言えば、NBの
○3900円
○5900円
○7-8900円
のところにきれいに3つのプライスポイントがあり、バランスよく売れていましたね。
当時、3900円は供給が少なく、あれば売れる。5900円が点数ベースの天。7-8000円のところで額を稼いでいたイメージでしょうか。
そのころは、ユニクロも1900円、2900円のジーンズを出していましたが、クオリティ的には、どのジーンズメーカー、ジーンズチェーンも負ける気がしなかったことでしょう。
その後、プレミアムジーンズブームの際に、NB各社付加価値をつけるとともに、価格帯を上げ、1万円くらいが中心プライスと、高くなりすぎた?感がありました。
その間、手薄になった5000円台~1万円未満の価格帯のボトムで成功したのはポイントグループではないかと思います。
一方、ユニクロも、エドウィン、リーバイスのOBのノウハウを得て、3900円のジーンズの精度を上げ、NBブランドのかつての7-8900円クラスのクオリティを実現し、いまや年間販売点数は国内最大手のエドウィンと並ぶ売上実績を上げるようになりました。ユニクロがジーンズ販売本数日本一になるのは秒読み段階に入っていると思います。
そのような情勢の中、NBジーンズの対応の遅れは、ジーンズチェーンの長く続く既存店売上高前年割れに表れているのではないでしょうか?
ユニクロの躍進、外資SPAの進出、かつてはジーンズマーケットを牛耳っていたNBメーカーの面々が完全に後手にまわっている。
その背景には、外資を除いて、入替という名の委託販売条件という、小売店がリスクを取らない業界商慣習もあるのかもしれません。
今、ジーンズマーケットも大きな転換期を迎えているのは間違いありませんね。
そんな転換期に、NBジーンズメーカーの方々には、これは、さすが!と唸らせる、やっぱり、ジーンズはNBだね、と言わしめる8000円前後のジーンズを是非是非提案していただきたいと思っています。
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